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2024年01月24日09:15

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やっちゃん回想録 7−5 落ちこぼれとロールズ 特選

■ある塾講師の苦言「勉強できない子達が行き着く塾はキャバクラのような塾」 学力に合わせた学びのあり方に意見続々
(まいどなニュース - 01月21日 08:10)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=262&from=diary&id=7719226
内容を下にコピペします。

今、「SNSで注目されている」とのことですが、
内容的には、「何を今さら…」の感がします。当たり前です。ですから、このサイトが独創的だとか、新しい提言があるということではありません。

その上の話ですが、
> 子供たちが楽しく通えて塾への嫌悪感を無くす事だと思います。塾が楽しいって言ってもらえると安心できる親は多いです。そういった塾で学ぶ事で怒られないから安心して勉強できて伸びる子も多少はいると思いますが、基本的には学校の成績やテストの順位は、良くても現状維持になると思います。なので学力を上げる効果は薄いですが、子供達がこれ以上勉強嫌いにならないといった効果はあると思います。

は、古くて新しいテーマです。
こういう意見が出るのは、そもそも、塾という内部と社会という外部が異なるからです。

そして、有限の部分集合と無限の全体集合では、原理はしばしば逆になります。
(節約は個人を富ませるが、景気を損ねるなど。)

このケースも同じです。
金出せばちやほやしてもらえる、勉強はできるようにならなくてもいい、知的な好奇心は二の次だ…などという教育は、あまりにも弊害が多いです。塾は儲かり、落ちこぼれは喜ぶかもしれませんが、勘違いした生徒を生産するのは、社会的マイナスです。
勘違いした生徒も社会の構成員。民情が悪化し、知的レベルも下がります。

あるいは、価値観の問題ともいえます。
ロールズは、『正義論』において、古典的な功利主義を批判しています。
(ベンサムやミルの思想。ミルの論法も「快楽一般」「知性一般」が混じりこんできています。一般化したことには変わりがありません。だから、高踏的にみえても、「豚にふさわしい学説」と言われたベンサムと大差はありません。高踏的なジャンル、たとえばクラッシック音楽でも、好き嫌いというものがあります。文学はなおさらです。)

効用を最大化しようとするひとりの人にとっての選択原理によって社会が決定されるのが功利主義者のモデルですが、
ロールズはこれに対して個人の立場や充足されるべき欲求は個々人で異なるものであるとし、
「別個の人びとをあたかも単一の人格であるかのようにみなし、人びとの間で差し引き勘定をするような論法は成り立つはずもない。」と述べています。

だから、
この落ちこぼれたちを批判するのは、自由ですが、現実にはこういうのがいるから仕方がないともいえます。
すると、
「だから、オレはくだらない落ちこぼれを批判する。無駄だから勉強するな」
という意見が出て、最初に逆戻りというか堂々巡りになるでしょう。

ただし、ロールズの功利主義批判は真実です。

そこから、いかにして出発するか…です。

今のところぼくは、
「勤勉」「怠け者」
「優秀」「落ちこぼれ」
といった二項対立がまずいと思います。

二項対立は、その中間にあるすべてを含むように見えますが、線分にしかなりません。面積がないのです。

知的好奇心は必ずしも、「勤勉」という徳からは生まれない。線分の外側豊饒な何かから生まれると思います。


   ーーーーーーーーーーーーーーーーー


少子化と反比例して、むしろ規模を拡大しつつある学習塾業界。

今、SNS上ではそんな塾業界の中で、学習力の低い生徒に合わせ、まるでぬるま湯状態の教室が生まれているという告発が大きな注目を集めている。

「今の時代、勉強できない子達が行き着く塾はキャバクラのような塾なんだよな。彼らの言う分かりやすい先生ってのは、絶対に叱ったり注意しない、いつもニコニコしてる優しいお兄さんやお姉さん。ちょっとでも厳しい先生だったら『あの先生は分かりにくい』って言えば先生変えてもらえるしね。」

と指摘するのは塾講師の愚痴講師さん(@TYPFNJvx94LvMko)


「キャバクラ」とは手厳しいが、子供が機嫌を損なわないよう塾側がおもねるスタイルは、たしかにそれと酷似しているのだろう。

今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは

「塾側としてもそれが正解なんでしょうね 当たり前のキチンとした指導したとてどうせやらない、なら辞めず通塾して貰えば月謝払い続けて貰えるし、評判も落ちず紹介に繋がる ビジネス観点で考えるとそっちが正解 教育観点では間違いですけど、塾も稼がないといけませんからね」
勉強はハングリー精神が必要だと思います。あと、打たれ強い子が有利に受験進むと思ってしまいます。勉強もスポーツと似てる部分があると思います」
「昔は塾って『それなりのレベル』を目指している人しか行ってなかったけど、ここ10年くらいでかなりレベルの低い(偏差値40とか)も行くようになった感じがある。「友だちが行ってるから」「友だちとダベるのが楽しいから」みたいな感覚て行っている生徒が多いというか。」
「いえ、今の時代じゃなく、そもそも個別指導塾はキャバクラモデルで収益を得るためのスキームですよ。知ってるだけで90年代あたりから。指名制とか端的ですが、ものすごく良くできたビジネスモデルです。」

など数々の驚きの声、共感の声が寄せられている。

投稿した塾講師さんに聞いた
愚痴講師さんにお話を聞いた。

ーーこういった塾の存在意義、そこで学ぶことの意味についてどんな考えを。

愚痴講師:子供たちが楽しく通えて塾への嫌悪感を無くす事だと思います。塾が楽しいって言ってもらえると安心できる親は多いです。そういった塾で学ぶ事で怒られないから安心して勉強できて伸びる子も多少はいると思いますが、基本的には学校の成績やテストの順位は、良くても現状維持になると思います。なので学力を上げる効果は薄いですが、子供達がこれ以上勉強嫌いにならないといった効果はあると思います。

ーー勉強ができない子達に向け、社会はどういった対策を講じるべきですか?

愚痴講師:本来であればじっくりゆっくりと子供達のペースに合わせて勉強する事が理想ですが、今の義務教育ではそれは難しいと思います。個人的な意見ですが、本当に勉強ができない子は検査を受け、支援級に行く必要があるなら行くべきだと思います。厳しい意見かもしれませんが、勉強ができない子達…いわゆる境界知能の子達に無理に勉強させても正直意ほとんど意味はないです。それよりも将来一人で生きていくために必要な知識を学生の間に身につけさせる方が大事だと思います。

ーーぬるま湯的な“キャバクラ塾”の見分け方は?

愚痴講師:塾そのものがキャバクラ塾である塾はほとんどないです。保護者や勉強できない子からの「厳しくせずに指導して欲しい」という要望を聞いてると、その子の授業の時だけキャバクラ塾になるということです。なので大抵の大手チェーンの個別指導塾にお願いすれば、生徒の学習力に合わせてキャバクラ塾的な指導をしてくれると思います。

ーー投稿が反響を呼びました。

愚痴講師:他の塾の先生たちの意見が聞けて良かったです。やはりそういう指導をせざるを得ない子がうちだけではなく、どの塾にも一定数いる事が分かりました。

ぬるま湯的な塾が社会の需要により生まれているというのは悲しいかな現実のようだ。子供たちがどのような学びの環境を持つべきか、再考すべきタイミングに来ているということだろうか。

なお、今回の話題を提供してくれた愚痴講師さんは、ブログ「愚痴講師の意見」で小学生から大学受験生まで、さまざまな年代、習熟度の子供達に合わせた問題集や参考書を紹介している。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)
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