演歌歌手八代亜紀さん12月30日に死去73歳「膠原病」で8月活動休止 「雨の慕情」「舟唄」
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八代亜紀さんは、刑務所の慰問を続けたそうです。
「心は忘れたあの人も
膝が重みを覚えている
長い月日が膝まくら
煙草プカリとふかしてた
憎い 恋しい 憎い 恋しい
めぐりめぐって 今は恋しい
雨々ふれふれ もっとふれ
私のいい人つれて来い
雨々ふれふれ もっとふれ
私のいい人つれて来い」
刑務所で彼女が歌うと、服役中の女性はみな、むせび泣くそうです。
弱者…という存在。
どのような弱者でも、病人でも差別された人でも犯罪に手を染めた人でも…
自分がそうなる可能性がある、だからこそ、守りたい、感情移入したいと思うという一面があります。
おそらく、服役中の女性たちと同様に歌の主人公も、
恵まれない家庭環境で、ネグレクトされて育った。家出をして、男に弄ばれて覚醒剤打たれてさんざんな目にあったが、まだあの男が好きだ…
という思いをしたのでしょう
そういう歌なのでしょうが、誰しも量的にではなく、
質的に
そうなる可能性があります。
たとえば、池袋の駅に、浮浪者がいます。ある人は怠け者のようです。
だが…
そのオッサンを見ている自分も怠け者です。あのオッサンと同質でしょう。オッサンとの違いは、怠け心の量が私の方が少なかった、頭脳や親など、努力で勝ち得たのではない何らかの長所が少しあった…ということに過ぎないでしょう。
怠け者の浮浪者のオッサンは、質的に、自分と全く同じ人です。
理解をするためには、相手の暗部に降りていかないといけません。
言わゆる「底辺」も、上部構造を支えるインフラ。
そこが分からないと、本当は人間や社会のことなど何もわからないと言っていいでしょう。
そして、底辺まで降りられるのは、女性ですね。
男性ではありません。
私は、演歌は大嫌いです。
しかし、
八代亜紀さんの刑務所慰問のフィルムを見て、はじめて、
あんなに暗い歌が世の中になぜ必要なのかが分かりました。
ご冥福を心からお祈りします。
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