明日で仕事納め、終わったら6日間は3歳児と一緒。
・ある用務員
王道シンプルだが要所で少しずつ外してくる展開とハードな格闘に心を掴まれた。
寡黙でコミュ障気味の主人公とヒロインにイマイチ魅力が無い分、般若演じるバチギレヤクザを筆頭に濃いキャラ揃いだけとギリギリ現実にいそうな殺し屋らによる会話劇も軽妙でユーモアたっぷり、中でも伊澤沙織と高石あかりのJKコンビはさすが単体映画が作られるだけのことはあるほど魅力的なキャラ立ちだった。
殺し屋たちの登場は後半からで、どうしてもバトル自体の尺が短く物足りない(現実の殺し合いってそんなもんなのかも知れないが)、数が多いのに格闘にバリエーションが乏しい、「ある用務員」なのに用務員要素がほぼ無い、終盤にかけて雑にキャラを殺しすぎて勿体ない、プロの殺し屋なのに二度撃ちヘッドショットしない(中盤で「狙うなら頭」ってセリフがあるのに)、生き方を違えるにしてもそれはそれとして急いで救急車呼んでやれよ、など不満点も結構あるが、コンパクトで硬質にまとまった楽しめる作品ではある。
「ベイビーわるきゅーれ」は大ヒットした事だし、西森と村野やスズキや源さんの単体作品も是非お願いします。
・トリプルX
「もしもジェームズ・ボンドがムキムキハゲマッチョの犯罪系YouTuberだったら」。
007なんぞこうだ!とばかりにパクるというより喧嘩を売っていくスタイルで、頭から尻尾までイカれたスタントと火力と筋肉と音楽が詰まった最高に面白くて見たそばから忘れていきそうな火薬映画。深みも情緒もスリルもゼロだがヴィン・ディーゼルのアクションにそんなものを期待する方が間違い。前フリに30分もかかるのにその前フリまで面白いから仕方ない。
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