いやあ、未だに人生最高レベルの映画を観た余韻が抜けない。
・イコライザー THE FINAL
絶対無敵の善なるサイコ超人マッコールさんが、今度はイタリア、シチリアンマフィアを皆殺し!シリーズ一ゲスで凶悪な悪党の暴力に晒される街の人々の悲壮感と、それを見ていたマッコールさんが画面に映った瞬間の絶対的な安心感のギャップ、良くしてくれた善人たちへの限りない優しさとは真逆の、悪党たちのやり方にまったく付き合わず因果応報とばかりに何の躊躇も情けもなくスピーディかつ力強く惨殺していくマッコールさんの姿はさながら正義の心に目覚めたジェイソンかブギーマンで、殺人鬼目線の逆ホラー映画を満喫できる。悪党ボスの心からザマアミロと祝福できる理想的な末路も素敵。アクション(というかほぼ一方的な殺戮)の尺は少なめで夜間ということもあり暗いのだが、陰影がはっきりしていて見やすいのも素晴らしい。
善意が善意を呼ぶ街の人たちの行動にも感動があり、一見本筋と何の関係もなさそうな冒頭の事件とダコタ・ファニングが繋がる感涙のラストも見事。
前作までと趣を少し変えながら理想を200%叶えてくれた稀有な3作目。
・ゴースト・シャーク
サメ死亡→復活→ファーストキルまで5分という驚くべきテンポの良さ、思いついた捕食シーン全部採用したろ!と言わんばかりにパクパクと手早いキルカウントの増えっぷり。そこそこのCGにまあまあのグロと合わせて実にいい塩梅のサメ映画の佳作。子供も容赦なく半身になったりと殺意に可愛げや手加減がまるで無いサメも良い。何故かヒロインの妹だけ甘噛みだったりするが。
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