しばらく前から、熊の駆除に関して、
駆除する側の行政に対するクレームが殺到する事が話題になっています。
報道によると、「殺処分するな」、「武器を使うのは卑怯だ」などと感情論が多く、
電話口で号泣する人もおり、行政が対応に苦慮しているとの事です。
どうしてこのようなクレームを寄せる人がいるのか、
僕には理解出来ないでいます。
このようなクレームは、今に始まった事ではなさそうで、
2005年に青森で行なわれた猿の駆除でも起こっていたとの事です。
今年は、特に熊に関する報道が多いですが、
猪などのニュースも報じられています。
10月には、宇都宮市内の中心街を走り回った猪がいましたが、
昨日も宇都宮市内の住宅街で目撃されたとの報道もありましたし、
仙台市では高校に猪が侵入したとのニュースもありました。
兵庫県立大学自然・環境科学研究所の横山真弓教授は、
野生動物が一線を越えて、人の生活圏に入ってくる原因について、
巷で言われている山が開発され、
森が荒れたて住みにくくなったなどはごく一部と述べ、
昭和初期から第二次世界大戦にかけて
日本の野生動物が絶滅寸前に陥っていたこと、
戦後は一転して保護政策が始まったこと、
個体数が増加する中で農山村から産業が撤退し、
生息地が拡大したことなどを解説し、
「自然を破壊する人間」と「住む場所を追われる野生動物」という図式を
否定しているとの事です。
いつの事だったか、よく覚えていないのですが、
多分、1980年頃だったと思います。
栃木県日光市の奥日光で、大雪の年に多数の鹿が餓死した事があります。
「鹿が餓死するのは可哀想だ」との声を受けて、餌を撒いて鹿を救いましたが、
その後、暖冬が続き、鹿が急増して、1990年代に農業被害だけでなく、
奥日光の希少植物の壊滅的な食害を招きました。
今も、小田代ヶ原では鹿の侵入を防ぐための金属柵が設けられています。
「動物が可哀そう」との発想で、餌付けを行う事は、後々問題を起こしかねません。
今、地球上では、動物よりも貴重な人間の命が戦闘によって失われています。
ウクライナでもそうですし、
パレスチナでは、一般市民に向けた攻撃も行われています。
クレームを寄せるべきなのは、こうした国に対してだと思うのですが、
何故しないのでしょうね?
それとも報道されていないだけで、行っているのでしょうか?
住民の生活を守るために苦労している自治体にクレームを寄せるのは、
業務の妨害であり、弱い者いじめ以外の何物でもないと思うのですが。
【今日の一句】
難しい 事をパスすりゃ 悩みなし
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