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2023年11月07日07:07

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小噺0436 アンモニア

昨今、発電の観点からアンモニアが注目されています。これはクリーン発電の原料である水素と関連があるので、まず本稿0391【水素発電】をおさらいしましょう。
引用した理論をひとことで言うと「水に電気を流せば、水素と酸素に別れます。電気分解です。これと真逆のこと、即ち水素と酸素をくっ付けて水を作ると、その過程で電気も生まれます」です。

空気中に酸素は21%含まれていますが、水素は僅か0.00005%です。でもアンモニアにはたくさん含まれています。アンモニアの化学式はNH3、つまり窒素(N)1に対して水素(H)が3です。即ち1/4が窒素で3/4が水素、75%にも及ぶのです。

https://images.app.goo.gl/kvqWqANopAd5kjFQ8

だからアンモニアから水素を生成する方法が色々開発されています。
作られた水素と空気中の酸素で発電!夢のような話です。

またアンモニアは燃やしても(なかなか燃えないそうですが)二酸化炭素が出ない(化学式はNH3でC=炭素がありません)ので、火力発電の燃料としてエエな!ともてはやされています。単体では燃えにくいので、石炭と一緒に燃やして二酸化炭素を削減する混焼が現実的みたいですけど。
でもアンモニアを燃やすと有害な窒素酸化物(NOX)が出ると言う人もいるみたいです。ホンマやったらアキマヘンな。

要するにアンモニアは環境にすこぶる良い、ということです。臭いですけど。
しかしながら、アンモニアを生成するハーバー・ボッシュ法(詳細不明、調べなきゃ)には水素と電気が不可欠なようです。本末転倒!

しからばアンモニアが注目されるのは何故でしょう?
それは、爆発しやすく大変危険な気体である水素(本稿0391で記した「ドイツの飛行船ヒンデンブルグ号が起こした大惨事」をご参照ください)を安全に運ぶことができるからです。
水素をアンモニアのかたちに変換して輸送し、利用する場所で水素に戻すのです。だからアンモニアは「エネルギー・キャリア」と呼ばれます(キャリア=carrierは「運搬手段」という意味です)。

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