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2023年11月03日18:33

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【映画】『月』

深い森の奥にある重度障害者施設。ここで新しく働くことになった堂島洋子(宮沢りえ姐さん)は“書けなくなった”元・有名作家だ。彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョーさま)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにするが、それを訴えても聞き入れてはもらえない。そんな世の理不尽に誰よりも憤っているのは、さとくん(磯村勇斗さま)だった。彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく――。


これを書いて居る時点でも既に発生しているかも知れない「障がい者福祉施設」で行われているスタッフに因る入居者への暴行・虐待問題。果たして責められるのは加害者となったスタッフ側だけでしょうか?そんなことはありません。家族の一員が脳梗塞による痴呆で実家のある県の入居者施設に強制入院させて、そのことを無かったことのように40年近く出来る限り一ミリも近づけようとはしなかったのが此処にいます。そう自分です。

本来であれば観なくても良かったのですが、自分も還暦が近づき、実家にいる母も89歳を迎えておりますが、母が亡くなったら姉も、妹との関係も完全に断たれてしまう現状がもうすぐ迫ってきております。

以上、個人的な想いを書いて参りましたが、誰しもが直接目を背けたくなる問題を、この映画は複数の視点で描いていて来年度の映画賞には幾つか絡みそうな勢いがあります。殊に真面目が故に「やってはいけない方向」へ舵をとるさとくん(磯村勇斗さま)の演技は目を瞠るばかりで圧倒されました。
2時間45分と言う長尺ですが「いのち」のこと、「介護」のことを突き付けられる今年一番の問題作であることは疑いようがありませn。



https://www.tsuki-cinema.com/
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