2023年10月1日からインボイス(適格請求書)制度がスタートしました。請求書・領収書の受け取り方、あるいは経理処理など、さまざまな人に大変な手間がかかるようになったのではないかと推察します。改めて、インボイス制度の問題点や懸念点を整理したいと思います。
新しいインボイス制度の運用には、ソフトウェアやシステムの変更、教育やトレーニング、専門家のコンサルティングなど追加の費用がかかると思います。事業が小規模になればなるほど、相対的に負担増に苦しむ企業が出ることは前から分かっていました。
費用だけではありません。おそらく、インボイス制度の理解や運用開始をするために多くの時間と手間を費やしたものと思います。インボイス制度に対応している時間がかかると普段の仕事ができない、という状況になり、さらに重い負担となります。運用が破綻すると、制度に適応できずに誤った届出を提出してしまう可能性もあります。
インボイス制度を原因とする電気料金の値上げは、電力会社だけ国によって対応がされるのは公平ではないという意見が聞かれます。インボイス制度が不公平な影響を与えることが懸念されます。
以前、国税庁のサイトで、個人事業主の本名が含まれたデータをダウンロードできる問題もありました。今でも、登録番号を知っていれば、サイト上で本名を知ることができます。インボイス制度に関連するデータの収集、保管、共有にはプライバシーやセキュリティの懸念が伴います。
制度は適切に運用されなければなりませんが、複雑なために課題も伴います。さらに、岸田首相は開始間際になって「支援策を検討する」と言い始めました。さらに複雑になりそうです。政府機関等の処理能力が破綻する可能性があります。
この制度導入により、税収が増えると言われています。しかし、税収以上の莫大なコストがかかることがわかっています。特に個人事業主の手取り収入は間違いなく減るでしょう。生活に密接に関わっている多くの個人事業主がインボイス制度により廃業を考えていると聞きます。今後、そうした形でインボイス制度の影響が出てくるかもしれません。
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