mixiユーザー(id:555665)

2023年09月22日23:40

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キミの声が聞こえない

最近、子供を怒ってばかり。
「できないことでなくできることに目を向けてあげましょう」って言うのは簡単だよなあ。

・ミンナのウタ

一箇所「ホッとしたシーンからの違和感→すかさず不意打ち」で来るジャンプスケアが予測不能で全身鳥肌が立つほどゾクッときた。このシーンのおかげで、全体的にマイルド、悪く言えばヌルいホラー描写も演者と客層に合わせたものであろうと想像できるし逆にそのシーンがフックとして際立つ。さらにしばらく後の「天丼」からの外しも効果的な脱力感に繋げられていた。清水崇監督のセンスと丁寧さが光る。大人気グループが実名で出演=嫌なキャラ付けや恋愛をさせるわけにはいかないことを逆手にとって、いらん人間ドラマに時間を割かず恐怖と謎解きに振り切った作風、血飛沫もグロも無理だったであろう、聴覚に重点を置いた演出、細かく仕込まれたオマージュ、タイトルの意味がわかったときの戦慄、ありがちな悲しい過去などがなくただただどんどんドス黒さが際立ってくる怪異も嬉しい。
実質主役となるマキタスポーツと実力実証済みの早見あかりはもちろん、ジェネレーションズの面々も安心できる演技力。もちろん、私のようにジェネレーションズを知らない人でもまったく問題ない作りなのも良い。素晴らしかったのが怨霊「さな」とその〇〇で、可愛らしさとホラー感を兼ね備えた顔立ちと表情はこれ以上ないベストキャスティング。
時おりトンチキな演出は入るし、謎や不可解な点も残るが総じて丁寧に、計算されて作られたことが伺える秀作。ホラーとしてはともかく商業映画、プロの仕事としては清水崇監督最高傑作かも。変なクセもほとんど無く、怖がりさんのホラー入門にもピッタリだ。


・処刑人

ド素人のボンクラ殺し屋兄弟が雑に悪を裁く!
下品でFワード連発、暴力的で血生臭い映画なのに、音楽、演出にリズム、キャラクターの立ち居振る舞いや表情作りが限りなくオシャレ。まず結果を写してから何があったかを流す方式も、1999年の割には古臭いザラついた映像と野暮ったいトランジションも、タランティーノライクなクラシック演出に見えてくるから不思議だ。
豊富な火器にモノを言わせ、素人ながら無謀さと勢いと幸運を味方にムチャクチャな作戦で悪党を次々葬る様、善人は決して手にかけない決意、喧嘩ばかりでもお互いを大切に思う兄弟愛を持った2人だけでなく、もう一人の主役といっていいFBI捜査官スメッカーの超有能かつ奇人変人ぶり、アクの強さと滲み出る愛嬌もたまらない。
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