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2023年09月22日08:11

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国指定重要無形民俗文化財&ユネスコ無形遺産登録、通称「角館のお祭り」、「角館祭りのやま行事」をサワリだけ見物(9/9)

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今年もの夏も主に全国のJRの普通列車限定で1日乗り放題の権利が5回分1組で12050円という激安の「青春18きっぷ」を1組買っていた。

旅行などで4回分使っていたが、1回分使い残しており、夏の「青春18きっぷ」の利用期間は7月20日から9月10日までだったので、それまでに使わないと無駄になる。

すでに元は取っていたが、せっかく手元に1日JRの普通列車が乗り放題の夏の「青春18きっぷ」が1回分残っていたんだから使ってしまわないともったいないので、土曜の休みだった9月9日に日帰りでどこかへ行って使い切ることにした。

この日は国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「角館祭りのやま行事」、通称「角館のお祭り」の最終日である。

最終日は、武家屋敷が立ち並ぶ狭い角館の中心街を18基の山をルートを決めずに曳き回し、山同士が鉢合わせになると通行権をめぐる交渉が行われ、決裂すると山同士をぶつけ合う「山ぶっつけ」が随所で行われるんだそうで、迫力ありそうでぜひとも見てみたいと思う。

そこで、夏の「青春18きっぷ」消化を兼ねて角館へ行って帰ってこようと思う。

ただ、例年「山ぶっつけ」が盛んに行われるのは最終日の深夜なんだそうだが、普通列車しか乗れない「青春18きっぷ」では、角館19:54発の田沢湖線大曲行きに乗らないと「青春18きっぷ」だけで秋田までは帰れない。

山の運行ルートは決められていないため、何時にどこで「山ぶっつけ」が行われるか決まっておらず、角館まで行っても19:54発の列車に乗れる時間内に「山ぶっつけ」が始まり、見物できるかどうか行ってみないと分からない。

行っても「山ぶっつけ」は見られないかも知れないのに、単純に角館を往復して、それで「山ぶっつけ」を見られなかったら面白くない。

そこで、第3セクターで「青春18きっぷ」では乗ることはできない秋田内陸縦貫鉄道にはこれまで乗ったことがないし、沿線をクルマで走ったこともないので、秋田内陸縦貫鉄道の運賃1700円は別途払って、秋田内陸縦貫鉄道に乗って角館へ行くことに決めた。
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秋田内陸縦貫鉄道に乗って角館には15:10に着き、のんびり歩いて中心街へ歩いて行くと、各所で大きな山がお囃子と共に沿道の家々の前で踊りを見せている。
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そこへ反対側から曳かれてきた別の山がやってきた。
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山は後退することができないという決まりがあるんだそうで、2つの山が向かい合って鉢合わせになると交渉係を介して通行の優先権をめぐる交渉が始まる。
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ここで交渉が決裂すると実力行使の「山ぶっつけ」が始めるらしいのだが、ここは10分くらいで決着がついてしまい、お互い左側に寄せてぎりぎりですれ違うことになり「山ぶっつけ」は回避。
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これだけ大きな山を大勢で引っ張って向きを変え、ぎりぎりですれ違った後はそれぞれ再び道の中央に戻すので十分迫力はあったが、穏便に行き違ってしまって「山ぶっつけ」にはならなかった。
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ここで前の写真で左側に進んで行った山が進んで行くと、次の山がやってきて向かい合ったのが16:23。
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ここは電柱が立っていて端に寄せてもすれ違うことはできそうにないから「山ぶっつけ」になるんじゃないかと期待しながら交渉を見守る。
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交渉係との話し合いの後、自分の山の役員と相談。
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お囃子の音で何をどう交渉しているのか話し声が聞こえず分からないが、交渉係との話を受け入れられず、再び双方の山の代表と交渉係との話し合いが始まるが、何度やっても決着がつかないまま1時間半も膠着状態のまま。
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いつまで待っても決着がつかず、かと言って「山ぶっつけ」も始まらないまま、あと2時間ほどで帰らねばならないので、しびれを切らして夕飯がてら一杯引っ掛けに行った。
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ハイボール2杯とタルハイ1杯飲んでお店に50分ほど滞在していたが、会計して店を出たら先ほどの2基の山による「山ぶっつけ」が始まってしまっていた。
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片方の山が相手の山に乗り上げ、すごい迫力である。
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完全にガチ対決である。
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それぞれの山のメンバーがお囃子に合わせて引っ張っているが、はた目には誰がどっちの綱を引っ張っているのか分からないような状態で、上に乗り上げた山は右に左に激しく首を振る。
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すごい迫力に圧倒されながら見物するが、どういう風に決着がつくのか、決着がついた後どうするのか分からず、決着がつくまで見ていたいところだったが、列車の時間が迫ってきて泣く泣く駅へ向かう。
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途中、本部の前を通ったら「曳山現在位置(速報版)」のボードに星印が2つ付けられているところで「山ぶっつけ」が行われていることが分かるようになっており、今見ていた「山ぶっつけ」はどうやら今年のお祭りでは最初の「山ぶっつけ」だったことが分かる。
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さらに駅の方へ向かうと、次の山が駅の方から向かってきており、この時点では平和にお囃子と踊りを奉納しているが、このまま進んで行ったら先ほど「山ぶっつけ」していた片方とかち合うと思われ、そこで「山ぶっつけ」が始まるんじゃないかとも思うので、それを見たいところだが、列車に間に合わなくなるので後ろ髪引かれる思いで通り過ぎ駅に向かった。
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通称「角館のお祭り」、「角館祭りのやま行事」は最終日の夜中まで角館に滞在すべきだということは分かった。

曜日に関係なく毎年9月7日〜9日に行われるそうで、来年は2日目の「観光山ぶっつけ」は日曜日、最終日の本番は月曜日だから、2日目に列車で来て「観光山ぶっつけ」だけでも見るか、酒は飲めないけど最終日に秋田市での仕事を終えてからクルマで本番の「山ぶっつけ」を見に来るしかないかな。
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