マルタとマリア

クワイアの先輩から「マルタとマリアの家のキリスト」の絵はがきをいただいた。
フェルメールのごく初期の作品で、現存する二点の宗教画のうちの一枚。ルカによる福音書（10:42）の物語が描かれている。

――イエスをもてなすために甲斐甲斐しく働く姉マルタと、彼女を手伝いもせずにイエスのそばにくっついて話を聴いている妹のマリア。
マルタが不平を言うと、イエスは優しくいさめる。
「マルタよ、マルタ。あなたは多くのことを心配し思いわずらっているね。でも無くてはならぬものは多くはない . . . いや、一つだけだ。マリアは良い方を選んだ。彼女からそれを取りあげてはならないよ」

マルタとマリア、どちらにも共感できる大好きなお話。
9月に入ってMindfulness マインドフルネスについて考えていたから、なんだか余計に嬉しかった。

宗教画って、アートとして画家の感性や技術に注目するか、歴史やその絵に込められたメッセージを読みとろうとするかで、印象が違ってくる。さまざまな解説や感想を読む（聴く）の、すごくおもしろい。



P.S.　いろいろ調べていて、このエピソードのかわいらしい解説を見つけました。謝謝。
◆ 山梨英和こども園　「しかし、必要なことはただ一つだけである」ルカによる福音書10章42節（2017年8月保育聖句）
https://www.yamanashi-eiwa.ac.jp/kodomoen/9138/

“Martha, Martha,” the Lord answered, “you are worried and upset about many things, but few things are needed—or indeed only one. Mary has chosen what is better, and it will not be taken away from her.”　Luke 10:41-42