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2023年09月07日23:21

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星の復讐者

明日台風で東海道線計画運休なんだが、仕事行けるかね。

・マッスル 踊る稲妻

純粋で朴訥、凄まじい強さと美しい心を持ったボディビルダーのサクセスストーリーと、醜い背むし男の復讐劇が楽しめるうえ感動のラブストーリーまで詰まった、1粒で3度美味しいインド映画。2人の関係は早めに想像がつくが、上げてから思い切り落とすマサラお得意の物語と刺激に満ちた映像で3時間余りがあっという間。主人公リンゲーサンとヒロインのディヤーが非常に人格者で爽やかなのに対し悪党たちが極端なまでに心底吐き気を催す邪悪な連中なので、どいつもこいつも死んだほうがマシなレベルの酷い目に遭う(が死なない)様が実に痛快で好みの塩梅。逆恨みと裏切りが渦巻く中、最後までリンゲーサンを助け続けた親友バーブも悲劇の中の一服の清涼剤として欠かせない。
「ロボット」の監督らしく、美女があらゆるモノに変身するドラッギーで予測不能なダンスはオーソドックスな愛の表現やCMに見立てたものなど華やかで変化に富み、4箇所あるアクションシーンはワイヤーバリバリだが、それぞれシチュエーションやテイストを変えて工夫している。特に序盤のコンテストでの乱闘と、中国での自転車バトルは今まで見たことのない新鮮な画面が見られた。
人の本質を問うドラマと、色彩の暴力といっていい映像による高いエンタメを両立した秀作。

・スタンド・バイ・ミー

内向的なゴーディと彼を理解し馴れ合うだけじゃなく心から彼を思って厳しいことも言える親友クリス、臆病ゆえことさら強がる無鉄砲なテディ、調子乗りだがおっちょこちょいなバーンの4人はそれぞれ表情豊かで個性的。大人たちも年長者も全員ロクでもない奴らばかりで中でも不良集団のリーダー・エースは悪ガキとかいうレベルじゃない心底人間のクズっぷりながら本気でおっかない。
ちょっとしたやり取りで彼らの家庭環境や関係が見える細やかな演出、夏の暑さ、夜の森のワクワク感と不安感、冒険を経て辿り着いたなんともいえないやるせなさと無常感といった空気作りも出色。ひと夏の冒険・成長・解放・もう二度と戻れない憧憬、どうしようもなく迫り来る変化と抑圧と、死と向き合う物語は確かに青春映画の金字塔と言われるに相応しい。

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