mixiユーザー(id:7410632)

2023年09月06日11:18

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8月の。

8月に観たのは『シン・仮面ライダー』。

●『シン・仮面ライダー』
 悪の組織ショッカーに改造された本郷猛は仮面ライダーを名乗り、ショッカーとの戦いに身を投じる。説明不要。現代的な風味づけのされた『アレ』。
 なのだけど……うーん、ビミョウ?かなぁ。何か伽藍とした寒そうなトコでボソボソやって居るだけで、1本の映画としての『流れ』や『芯』をあまり感じなかったのよね。『好きなようにリメイクしたライダーのかっこいい戦闘シィンのダイジェスト』的な印象。それが創りたかったのなら成功してるけど。
 怪人たちが『己の意思』で勝手に動いて居るっぽいのも、ただ組織によって社会にバラ撒かれた災厄の種?救いの種?的で面白いけど、でもそのせいで組織としてのショッカーのイメェジがあまり立ち上がって来ない。全世界的組織つうよりは、ご町内の寄り合い程度の規模にも感じるけどそれでよろしい?
 それは正義側も同じでアンチショッカー同盟の2人。閑職?窓際部署?ひょとしたら本部はプレハブ?くらいのスケェルにも感じるのよ。昭和のライダーのがよほど『社会的な危機感』を感じたな。
 バトルは良かったけどでもショッカーライダー軍団との戦いの場はね、真っ暗で何やってるのか判らずフラストレーションだったな。ラストバトルがメロドラマでふんわり解決するのも拍子抜けかも。
 あーまぁちょと誉めとこうか。緑川ルリ子の設定は割と好き。怪人ではクモとコウモリは好きだった。クモはメフィラスぽかったな。サソリのチンピラぽさは見てて辛いレベルだったけど、同じチンピラでもカマキリカメレオンは良かった。人と獣を分かつモノは『行動指針が本能か、物語か』で定義されるのかもね。人は物語がなければ生きられないから。サソリと違い、カマキリカメレオンには『クモ先輩の敵討ち』て云う行動原理、寄って立つストーリィがあった。そう云う意味で彼は人だった。だからかな。
 ライダーの過剰なパワァ、肉を潰し骨を砕き血飛沫噴き出すバトルはシンプルな正義の味方ではない『制御し切れないもうひとつの暴力』て云う切り口を見せて、凄惨だけどいいフレーバーだった。昭和の本郷の苦悩、改造人間としての業はただ単に「俺はもう人間ではない」だけじゃなく「ショッカーに造られた」て側面もあったのよね。「俺が屠る怪人たちは俺と同じ存在だ」て云う。其の辺も匂わせて。
 『ショッカーの全貌、組織としてのイメェジが見えない』のも効果的な側面もあるかな。社会の暗がりに沈殿する淀みそのモノ的な感じ?その不気味さを上手く表現出来て居たかどうかは別にして。アンチショッカー同盟のおっさん2人の名が最後に明かされるのはファンサァビスだね。あ……となったな。

●●●
 まぁ、そんなんで。
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