義母はもうすべての記憶を失い
旅立つ準備を終えているように思います
その日まで ただ食べ 排泄し 眠るために
他者の手を借りる
わたしがその日を迎えるなら 楽しかった記憶の写真を一枚
それだけを持っていられたらいい
母が 最後の日々を迎えるための集団生活を決意した
(自宅でそれを迎えたいと望むなら 放置され 寝たきりになるだろうから)
さて 母にとっての 最高の思い出の一枚は何だろう?
離れる悲しみはあるけれど
自分にとっての宝が○○(これまでの体験)であると自覚するなら あなたはそれを失うことはない
あなたが認めるあなた自身は 色褪せることはない
他者にとっての自分ではなく 自分にとっての自分との会話が
あなたと神の関係を思い出す日々となる
(終わりを迎えることは 恐怖でも絶望でもない 今世を完走した人の次への旅立ちなのだから)
えむ
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