狙われたX

毎日家に帰るのがしんどい。
あとパウパトロール嫌いになりそう。

・ワイルド・スピード/ファイヤーブースト

シリーズ最終章(予定では)の始まりにふさわしく、本当にエンジン音と打撃音と銃声が一切鳴らない時間が5分と続かない、これまでのシリーズ要素全部ぶっ込んで一切割らない集大成と化した巨大キメラのような怪物映画。
基本的には走ってるか暴れてるかファミリーを愛してるかローマンと口喧嘩してるかなので頭を使う必要もストーリーを追う必要もないし、敵役ジェイソン・モモアの惚れ惚れするような悪っぷりも最高だし、ダラリと仲間になるんだろうと思っていたサイファーとも馴れ合わずギスギスしてた(というか必要もなく殴り合ってた)のも良い。3チームに分かれたファミリー側ではやはりローマン&テズ+ラムジー、ハン組が見ていて楽しいが、一人のキャラとしてはジョン・シナが最高だった。ブライアン=ポール・ウォーカーへの敬意がそこかしこで感じられたのも良い。
全体の面白さでいったら間違いなくシリーズ最高ではあるが、シリーズへのオマージュまみれということでアクションに新鮮味があまりない(ローマでのチェイスは良かったが)こと、三部作の前編ということで中途半端な終わり方、個人的に楽しみにしていたショウ一家が顔見せ程度の出番なのは仕方ないが、ラストに予想はしていた最悪のサプライズ。(たぶん喜ぶ人の方が多いとは思うけど)俺はこれで何もかも信用できなくなっちゃったよ。
次作以降は「はいはい、どうせあいつもあいつもみんな生きてるんでしょ？」という目線で鑑賞すると思います。


・ゴースト・キラーズ　血塗られた少女の謎

インチキゴーストバスターズが本物の以下略。
基本コメディだがジャンプスケアはしっかりしており苦手な人は結構怖い。そのうえ過剰な量の血のりで中盤以降は全キャラが全身血まみれ、頭が吹っ飛ぶなどのグロも豊富で、揃いも揃ってクズ、人でなし、協調性ゼロのバカたちがゲロや小便をぶっかけられるわ、ホルマリン漬け胎児の臍の緒で窒息死しかけるわ、ウンコが襲ってくるわ、見たくもない性行為を見せられるわカニバリズムまであるわととにかくモラルが皆無。画面も全体的に汚ねえ。
いかにもな死に役が本当に出て来た意味もなく死んだりと雑な部分もあるが、普通なら生き残りそうなキャラが真っ先に死んだり死んだと見せかけて生きていたりとなかなか展開も捻られている。悪霊の設定にもちょっとしたサプライズがあったり、エンドロールの最後にまた腹の立つ一幕があったりと、ホラーとしてのサービス精神は極めて旺盛で好きな人にはたまらない楽しさ。