今年のカンヌ映画祭で、是枝裕和監督作品「怪物」が賞を取って話題になりました。
邦画では、この作品も出品されていました。
定時制高校の教頭を務める主人公が、ある事を切っ掛けに自分の過去と向き合っていくというストーリー。
上映時間約90分、BGMは無し、大事件が起きることもない、例えるなら私小説のような作品。
こういう物語は、役者の演技力が問われるのですが、主演の光石研が素晴らしくて飽きさせません。
「孤独のグルメ」ではダンディーな松茂豊も、最初見た時に「誰だ?この小汚いオッサンは!」と驚くくらい別人に見えました。
そして、元教え子役の吉本美優。
微妙な表情や仕草が絶妙です。こんなに上手かったのかと驚きました。
主人公が自らが撒いた種とはいえ、やることなす事の全てが空回りしている様は、見ていて切ないものがありました。
この作品は狸の地元、北九州市で撮影されていて、登場人物がみんな北九州弁で話しています。
撮影が行われたのは、主に八幡西区の黒崎。
橋本環奈主演映画「カラダ探し」でも撮影が行われた、西南女学院高校もありました。
公開されている劇場が全国で100に満たないほど少ないのですが、機会があれば是非見てほしいです。
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