イランの聖地マシュハドで娼婦を標的にした連続殺人事件が発生した。
「街を浄化する」という犯行声明のもと殺人を繰り返す“スパイダー・キラー”に街は震撼していたが、一部の市民は犯人を英雄視していた。
捜査に消極的な警察、事件を覆い隠そうとする不穏な圧力のもと、女性ジャーナリストのラヒミは危険を顧みずに事件を追う。
そんなある夜、彼女は家族と暮らす平凡な男の狂気を目の当たりにする。
本作は、実在の連続殺人鬼サイード・ハナイによる事件を基に、緊迫感途切れぬ衝撃のクライム・サスペンスである。
さて、監督のアリ・アッバシによると・・
連続殺人犯の映画を作りたい訳ではなく、連続殺人犯がいる社会の映画を作りたかったと言う。
それはイラン社会に根付いている女性嫌悪、女性差別であり、文化的なもの。
男性が女性を殺したり、遺体を切り刻んだりする映画を作るのでなく、被害者の立場に立って、複雑な問題や異なる利害関係を浮き彫りにしている。
イラン社会を取り巻く女性差別に焦点を当てており、当初の路線を変更している。、
果たして犯人は本当にヒーローなのか、それとも断罪する事が出来るのか?
勇気ある一人の女性ジャーナリスト目線で真相へたどり着く。
この映画タイトルも中々うまい。
2020年製作/デンマーク・ドイツ・スウェーデン・フランス合作(R15+)
原題:Holy Spider
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