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2023年05月31日18:01

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夜明け前の旅日記 12 旅日記の終わりは西土佐へ

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ゴールデンウイーク明けからコロナは5類に移行された。コロナウイルス自らが絶滅宣言を出したわけでもない。新聞から感染者数を知らせる蘭が消えても、結構な数の人が家で、病院で療養を余儀なくされているのはマスコミからは伝わって来る。先週も中国のある地方で警報を発出されたとのニュースもあった。しかしあのWHOがパンデミックの終息を宣言したのもつい先日。社会はそろりとコロナ禍前に大きく舵を切っている。

さてこの「夜明け前の旅日記」もそろそろ終わりを宣言しようと思う。その旅の最後は高知は西土佐から県都・高知を巡る旅になった。それと新たな気分で迎える夜明け後の最初の記念すべき旅に、先週前半長崎から嬉野温泉へ行ったので、二つの旅日記でこのシリーズは幕を閉じることにする。

3月に入ってからだったと思う。久しぶりに旅行社のツアーに参加しようかと、妻とあちこちを当たった結果、Y旅行の四万十、足摺から高知市を巡る旅が温泉宿付きでいいとなって、大した対抗馬もなく決まった。旅程は3月31日自宅から新幹線で岡山、JR特急乗り換えで観音寺まで。そこで観光バスに乗り換え一路高速を高知へ。一時間と少々で太平洋がが見える須崎市、四万十市へ。大河四万十川を北上し、沈下橋、遊覧船の川下りを愉しみ、温泉宿のある足摺岬先端に到着、一泊。翌日は岬の先端にある灯台界隈の遊歩道を散策、空海の建立した金剛福寺へ参拝。そのあと高知市沖の桂浜で龍馬像を見、砂浜を散策。そして高知市内に移動、海鮮料理で有名なひろめ市場で昼食、歩行距離にある高知城に登り、山内一豊によって創建された別名・鷹城を一豊の妻の像あたりから眺めた。それから高知駅に至り、JR特急と新幹線で、夜8時に大阪までもどるというほとんど無駄のない一泊二日の旅であった。

高知を選んだことについて一言書いておこう。何泊の旅かでどのくらいの距離まで行けるかをイメージ、それから先ずは地図をイメージし、できるだけ初めての地を探す。今回でいうと高知、岐阜、長野、山梨辺りが対象に。それから新聞、ネット、旅行社のパンフレットを眺め、結局ヒットしたのは高知だけだった。それと以前、20年以上前に徳島からドライブで室戸岬、桂浜、高知市内を巡ったことがあって、ターゲットは西土佐地方に絞られた。その範囲では、一般的な人気の観光地と言えばやはり、四万十川と足摺岬ということになる。

現在、高知と言えば、牧野富太郎博士を描いたNHKの朝ドラ「らんまん」に熱中中。行く先々でドラマの宣伝を見かけた。彼の生まれた佐川町、現在全国的にも知られる「司牡丹」とTVの中の峰屋の関係は?など、情報検索することも多々ある。ドラマの中で、中浜万次郎が出てきた際は、足摺岬で見かけた万次郎像と富太郎本当に会ったのだろうかと、真剣に考えたりもした。多分その疑問は、「否」だと思いますよ。

それと私は一応、龍馬ファンである。元々は司馬遼太郎の「龍馬がゆく」を読んでからのファンであるが、ドラマや映画で出るたびに惹きつけられるような魅力を感じる人物である。旅日記でも、鞆の浦での龍馬の足取りに触れて来た。また先週訪ねた長崎でも、出島やグラバー園などに行くと、龍馬の史実が語られていた。食後に散策した、思案橋の先の丸山公園にも龍馬の銅像があって、改めて長崎との深い関係に気付かされた。今回高知では、桂浜の龍馬像との出会い以上のものはなにもなかったが、市内にはたくさんの足跡が残っているはずである。

最後に、今回の旅で出会った最高の味は、アルバムに載せた「鯨のサエズリ」である。鯨のサエズリとは何だろうとメニューにあったのを気付く感性がないと、鯨のタンに出会うことはなかったろう。それがあったとしても、鯨のタン、舌を食べようとする好奇心がないとまたあの逸品と出会うことはなかったと思うと、有難いことに私にはそういったものが生まれつき備わっている幸せをしみじみと想うのであった。 完


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