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2023年04月29日13:33

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年を取るのは卵巣だけではない

卵巣は、内臓の一種です。
とても特殊な内臓ですね。
生まれたときから生理のある女の赤ちゃんはいないので、
生まれたときは働いてないのです。
人生のあるときから働き始め、他の内臓をさしおいて
一番早く働きを止める。

生殖、という生き物共通の重大使命に関する「生殖腺」の運命です。
子を妊娠し、産み、育てる、というのはかなり過重な肉体労働です。
若くて健康でなければ命に係わる。
だから人間以外の野生動物は、生まれて1年ほどで生殖可能になり、
生殖不可能になると寿命を迎えます。
生殖腺の寿命イコール他のすべての内臓や臓器の寿命なのです。

人間も昔は野生動物でした。
でも、生殖能力を失ったあとも長い寿命がありますよね。
社会を形成するために子の養育に時間と手間がかかるので、
親以外の動物(人間)が子の養育にかかわるためなのです。
人間以外ですと象がそうらしいですね。

人間も昔は野生動物だった、ということは、
生殖能力を失う時期は、実は他の臓器も衰えはじめる時期に当たるのです。
死なないまでも、それまでと同じ働きができなくなる。
無理をすると体調を崩す。

つまり「更年期の不調」は、卵巣ホルモン減少だけが原因ではありません。
他の内臓もすべて衰え、無理がきかなくなりはじめる時期です。
もし卵巣ホルモンだけが更年期不調の原因なら、
更年期特有の、息苦しさや筋肉痛、だるさ、やる気のなさ、すべて
ホルモンを投与すれば「すっきり治る」はずですよね?
…でも、そんなことはないんです。
ホルモン量を20代女性レベルまで上げても、体全体は年とったままです。
当たり前ですよね。

そういうわけで、更年期は実は「老人期のはじまり」です。
やる気さえあれば多少無理してもやり遂げることができた時期の終わり、です。
無理がきかない、無理すれば体調が悪くなる。
「どうして?この間までできたのに」
それが年を取るということなんです。
無理せずやることを狭めて体を壊さず長持ちさせる生き方に切り替える。
老人の体に変化していくのに合わせる。
それができると、更年期はとても楽に乗り切ることができるはずなんです。

■更年期の女性を「怒りっぽいオバサン」と揶揄する風潮はいまだに… 健康状態をからかうのは適切ではない
(AERA dot. - 04月29日 08:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=7393534
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