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2023年04月23日19:35

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戦いの子

3歳児に続いて自分も喉風邪を引く地獄。

・リトル・モンスターズ

幼稚園の遠足でゾンビハザード発生!
園児たちの可愛いらしさ、天真爛漫さ、ノリの良さと相反するような下ネタ、SEXギャグの連打と、ゾンビ映画としても手を抜かないゴアゴア人体損壊、モツ引きずり出しのクオリティ、それだけ多方面に過激で下卑た魅力に溢れながらも、映画全体を包むのは優しさと、大人が子供に見せるべき姿という尊いテーマ。ついでに子供に秘められた無限の可能性まで見せてくれる。
メインとなる大人たちはわずか3人だがルピタ・ニョンゴのいつでもポジティブさと子供たちへの気配りを忘れない姿、素晴らしい歌声、底辺ボケナスアダルトチルドレンが徐々に変わっていく姿を見せたアレクサンダー・イングランド、清々しいクズっぷりと真人間の間を揺れ動き続け最も人間らしかったジョシュ・ギャッドが三者三様の「大人の美醜」で綺麗で汚い大人の世界を表現していた。
まだまだゾンビ映画には新しい引き出しがあることを教えてくれる秀作。

・Mr.ノーバディ

「ジョン・ウィック」の制作陣によるオマージュたっぷり、というかほとんどセルフパロディのような作品で、ストーリーもアクションの質も、「そういう業界がある世界観作り」もほぼ同じテイストなのだが、前半こそダウナーでくたびれているものの路線バスでの血祭を境にボブ・オデンカーク演じるハッチの枷がブチブチと外れていき、どんどん「陽の暴力」が加速するため、あくまで悲壮さと冷たく熱い刃のような暴力が特徴だった「ジョンウィック」と比べロックやダンスミュージックで通した音楽のノリも併せ、バットや鉄パイプで豪快に殴りつけるようなプロレス的楽しさに満ちていく。クライマックスの「殺人ホーム・アローン」な籠城戦(つい最近別の映画で見たな…)は殺人バリエーションの博覧会のようで、次はどんな方法で悪党どもがくたばるのかワクワクしながら見てしまう。絶体絶命と思われたところでの思わぬ援軍や、身内のおせっかいが窮地を助ける展開も燃える熱さがある。
敵となるロシアンマフィアのボス、ユリアンもキレ芸といいエンターテイナぶりといいなかなかに個性的で終盤、ハッチとの直接対面では通り一遍の敵ボスに留まらない知性と獣性、複雑な心情を見せてくれた。
総じて「ジョン・ウィック」一作目をポジティブ方向にアップグレードさせたような作風で(もちろんあちらの作風はそれで好きなのだが)、楽しく愉快にみられる暴力エンタメとして安心してお勧めもできる素晴らしい逸品。
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