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2023年04月15日17:55

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沖澤のどかに京都の聴衆は恋をしたかもしれない・・・京響定期

最近流行りの言葉を使うなら・・・若き指揮者とオケ、互いのリスペクトがもたらす幸福感。

京都 京都コンサートホール大ホール
京都市交響楽団 第677回定期演奏会
沖澤 のどか指揮 京都市交響楽団
(コンサートマスター 泉原隆志)
メンデルスゾーン:序曲「ルイ・ブラス」作品95
メンデルスゾーン:交響曲 第4番 イ長調 作品90「イタリア」
ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調 作品90

完売御礼。それでも満席にならないのが京響定期の不思議なところなのだが(京都市関係者会員の欠席が多いのはいつものこと)、それでも8割は埋まっていたかも。その聴衆が、終演後の「潮が引くようなカーテンコール中の退出」を起こさなかったのが、聴衆の好意の素直な表れ。メンデルゾーンの後に、拍手が弱まることがなかったこともまた。

そして、沖澤さんの全身から溢れんばかりの、京響に対する好意! そのなんと爽やかなこと。それがぐすたふくんには一番だったかもしれない。その好意に応えるような、今日の京響の誠意に満ちた演奏も良かった。

「コンサートは、指揮者、オーケストラ、聴衆、三者が一緒になって作るもの」、その意味で、今日のコンサートは大成功、だったですね。

沖澤さんの指揮に接するのは、YouTubeを除いて初めてなのだが・・振り始めはなんとなく心許ない感じがするその棒が、ここぞというところで凛として決然たる捌きを見せる。その様が、まるで武士の刃の一閃を見るようで、なんとも言えずかっこいい。その時、ぐすたふくんの目には、決して大きいとは言えないこの人が、本当に大きく大きく見えました。

今日の三曲の中では、京響らしからぬ燻んだ恰幅の良い響きを聞かせたブラ3が1番の聞き物。名刺がわりというにはあまりに立派な演奏だったのでは。

このペアの次、を聞きたい、と素直に思わされました。

追記:沖澤さんが、「きょう矢印(右)きょう矢印(右)」ではなく「きょうグッド(上向き矢印)きょうバッド(下向き矢印)」と一所懸命発音しようとされてる、そのことも微笑ましかったです。

この人と共に成長していくことを、京都の聴衆が選択されますように。
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