机の引き出しにためてあるスタンプシートも、これで8枚になりました。
大阪 ザ・シンフォニーホール
センチュリー ハイドンマラソンHM.30
指揮:飯森 範親/ピアノ:上原 彩子
(コンサートマスター 松浦奈々)
ハイドン:交響曲 第13番 ニ長調 Hob. I:13
J.S. バッハ:ピアノ協奏曲 第3番 ニ長調 BWV1054
ハイドン:交響曲 第21番 イ長調 Hob. I:21
ハイドン:交響曲 第22番 変ホ長調 Hob. I:22「哲学者」
当初の予定では8年という予定。なので、今年度で完走となるはずだったと思うのだが、いずみホールの改修だとか、コロナだとかいろいろあって、予定よりは遅れているのは間違いない。「あと2年!」という言葉がチラシに見えたりしたので、来年度と再来年度については、ほぼ予定は決まったんだろうな、と思います。
でも、ぐすたふくんも8年通いとおしたんだなあ・・・しみじみ、としてしまいますね。
実は、昨日、奥歯が欠けてしまって(情けない( ;∀;))、歯医者に急遽かかることになってしまい、前半の13番とコンチェルトは聴けずじまい。正直なことを書いてしまうと、今回の13−21−22というラインアップは、ハイドンの「疾風怒涛期」よりも前、エステルハージ家副楽長時代のもので、編成も小さく、これといって特徴のない楽曲が並ぶ。
なので、本当は上原さんの弾くバッハのコンチェルトがメインの聴きものだったんだろうなあ・・・聴けなくて残念でした。
それでも、松浦コンマスがトップに座るときのセンチュリーは抜群の機能性とバランスを見せるのは確か。細かなパッセージがビシッと決まる時の快感は他に代えがたいものがあります。また、強力セカンドバイオリンにファーストがいい塩梅に拮抗するのも、松浦さんの時が一番。これぞ、対向配置ヴァイオリンの面白さ、と思えます。特に、21番の2楽章と22番の4楽章が秀逸。
だから、ハイドンマラソンは松浦さんで固定してほしいんですって、前から言ってますけど。
加えて感心したことは・・21番がオーボエ2,ホルン2、22番がイングリッシュホルン2、ホルン2という最小編成(通奏低音として、チェンバロにファゴット1が加わる。多分、ファゴットはスコアに記載がないんだろうな、と想像)にもかかわらず、ここぞというところで音色の衣装が閃くところ。これぞ、ハイドンのオーケストレーションの際立った才で、それが聞けたことは収穫だったように思います。特に、ハイドンの交響曲で唯一イングリッシュホルンが使われている22番、実際のホールではこんな風に響くんだなあ、と妙に感じ入った次第。
CDも19巻が発売されて、合計62曲が収録済み。約3分の2になりました。前からずっと書いてるけど、録音できなかったザロモンセット、どうなるんだろう?おそらくは、セッション録音で録りなおすことになるんだろうけれど、望むらくは、記録用に残してあるだろうワンポイントマイクでの録音、完走した人へのボーナスとして非売品CD(CD-ROMでもいいくらい)で頂きたいなあ。あの時の演奏は、音楽以上のものがそこに宿っているような気がしますからね。
追記
13番の4楽章は、ハイドンのシンフォニー中2-3曲ある、いわゆる「ジュピター主題」を用いた華麗なアレグロだったんだなあ。これが、センチュリーGT-Rでどう疾走したか、聞き逃してホント残念。
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