昨晩は、定例教授会後、親しい同僚呑み助たちとのいつもの飲み会。
生真面目なH先生が所用で欠席だったためか、一番若手29歳のT先生が大ブレイクで、大学法人女性教職員の品定めをしだした。彼は年上の女性が好みとかで、源氏物語の「雨夜の品定め」みたいな一夜になった。それはそれで男の飲み会にふさわしく、とても楽しかった。
お勘定を済ませて、店から出ようとしたら、マスターに呼び止められた。
マスターはスマホのLINE画面を指差ながら、「先生、コナマって、小ジョッキのことですか」と聞いてきた。はて、いったん何のことか、すぐには分からなかった。
この飲み会、僕が幹事で毎回、マスターに日時や希望するメニューなどの連絡をLINEで入れている。それで「小生はグラスの生ビールとひれ酒にします」と書いたのを、マスターは言っているらしかった。
そういえば先月はグラスビールだったのに、今回は小ジョッキのビールだったなぁ。
「マスターは使わないのかな。その「コナマ」というのは「しょうせい」と言って、自分のことを指すんですよ。だから『薗部はグラスのビールとふぐひれ酒でお願いします』という意味です」と答えたら、マスターは分かったような分からないような不思議な顔つきになった。
このマスターは30代後半か40代前半ぐらいの年回り。もう一般的には、この世代に「小生」は通用しないのだろうか。
とうとう、「小生」も死語になったかと思うと、少し悲しかった。
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