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2023年02月20日09:51

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メソポタミアのビール。冷却方法に興味があります。

■メソポタミアに居酒屋か シュメールの遺跡、浮かんだ5千年前の飲食
(朝日新聞デジタル - 02月15日 17:58)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7302205

実は、アルコール度数が高いよいビールは、少し冷えればおいしいです。
よいビールというより濃いビールと表現したほうがいいでしょうか。
現在のスタウトやIPAに似た、真っ黒かルビー色でアルコール度数が十度を超えるものは、むしろ冷やし過ぎは味を損なう場合があります。
すこしだけ冷やせば、おいしくなりますが、どうやって冷やしたのでしょうか。

冷蔵方法は、電気と冷媒を使うものは、ないでしょう。
バクダッド電池
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%B0%E3%83%80%E3%83%83%E3%83%89%E9%9B%BB%E6%B1%A0
というものがりますが、どう考えてもこれを使って冷蔵するシステムを考えたとみるのは、不自然です。

後は、氷が誰しも思い浮かびます。
氷は、日本の平安時代にも、夏、使われていました。
洞窟の中に冬場に採った氷を入れて溶けないようにすると解説されていますが、
原理は、洞窟の中に地下水が染み出て、その気化熱で冷やす(溶けるのを遅らせる)ものもあります。

しかも面白いのは、帰化人などの大陸の技術ではなく、民間の技術だというところです。

是歲、額田大中彥皇子、獵于鬪鶏、時皇子自山上望之、瞻野中、有物、其形如廬。乃遣使者令視、還來之曰、窟也。因喚鬪鶏稻置大山主、問之曰「有其野中者、何窨矣。」啓之曰「氷室也。」皇子曰「其藏如何。亦奚用焉。」曰「掘土丈餘、以草蓋其上、敦敷茅荻、取氷以置其上。既經夏月而不泮。其用之、卽當熱月、漬水酒以用也。」皇子則將來其氷、獻于御所、天皇歡之。自是以後、毎當季冬、必藏氷、至于春分、始散氷也。

『日本書紀』(仁徳帝紀)には、額田大中彥皇子が闘鶏という大和の国の地に出向いて氷室を教わったとあります。「其用之、卽當熱月、漬水酒以用也」とありますから、水や酒を浸して冷却して飲むためのものとして考えられたものです。

技術というと、おおざっぱな思い込みがあり、先入観としての思い込みに左右される傾向があります。
麻酔は日本が世界に先駆けて手術に使用しました。しかし、「長崎の出島でオランダ人に教わったのだろう」と思い込むなどです。
逆に、「日本の技術は素晴らしい」と悦に入るのも問題です。

この場合、額田大中彥皇子が「問之曰「有其野中者、何窨矣。」」(窨とは穴倉のことです)と下問して教わったのですから、日本の民衆の工夫ですね。

日本の畿内は冬に温度が下がりますから、氷室も成り立つでしょう。
メソポタミアなでではとてもじゃないが、冬場に氷はできないと思いきや…

https://en.wikipedia.org/wiki/Yakhch%C4%81l

こんなすごいものが、紀元前400年のペルシアにあったのですね。

氷室を使わないとしたら、水に浸した布で容器を巻き、風通しのいい場所に置くと冷えます。気化熱です。カラハリ砂漠で文化人類学の調査をした人に言わせると、熱帯でも十度未満に冷えるそうです。

どういう方法でビールを冷やしたのか、あるいは冷やさなくてもうまいものを供したのか、興味津々です。また、これは別の機会に譲りますが、まちがいなく現代日本人よりうまいビールを安く飲んでいたことでしょう。
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