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2023年01月16日06:54

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足利紀行14 両崖山・足利城跡

 3日火曜日は黒岩山から南下して両崖山(リョウガイサン)を目指しました。
 途中、北関東自動車道のトンネルの上を通ります。
 https://www.google.com/maps/@36.3621846,139.4373702,16z
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 更に南下すると、カタクリの里があります。勿論、冬に来ても咲いて無いですが…。
https://www.google.com/maps/place/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%AA%E7%BE%A4%E7%94%9F%E5%9C%B0/@36.3621846,139.4373702,16z/data=!4m5!3m4!1s0x601f22006b48de95:0xce8e1eea3e8046!8m2!3d36.3599646!4d139.4479022
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 熊出没注意の看板がありました。1月は冬眠してると信じたいですね…。
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 両崖山が近づいて来ると、石積みがありました。ここは足利城〔足利市指定史跡〕三の丸の北端あたりですので、城の残滓(ザンシ)っぽくも見えますが、後世の物でしょうね。
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 足利城は、藤原秀郷(フジワラノヒデサト)の子孫の一人である足利成行(シゲユキ)が天喜年間(1053〜58)に標高251mの両崖山に築いた山城です。養和元(1181)年に藤姓足利氏が源頼朝に降伏した際に一旦廃城になったと推定されますが、永正9(1512)年に長尾景長が居城を勧濃(カンノウ)城から足利城に移して、本格的な山城として整備しました。即ち、両崖山頂に本丸、その北に二の丸と三の丸を配し、南東にも小曲輪群を持っており、西側の尾根にある砦とも連結されており、要害堅固な構えとなっていたのです。
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 ただ、本格的な足利城攻防戦が展開された事は余り無く、天正12(1584)年に北条氏政軍が足利城へ迫った際も、長尾顕長は無抵抗で開城しています。天正18(1590)年の関白豊臣秀吉による小田原征伐の際に足利城で合戦があった模様ですが、詳細は不明で、そのまま廃城となりました。
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 足利城二の丸と本丸の間の堀切です。
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 ここまでくれば山頂は間近です。
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 堀切から急斜面を登り、標高251mの両崖山山頂、即ち足利城本丸跡へ到着しました。
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 両崖山頂には国常立命(クニトコタチノミコト)を祭る御嶽(オンタケ)神社があります。
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 両崖山一帯は令和3(2021)年2月から3月にかけて大規模な山火事に見舞われ、御嶽神社摂社の月読(ツクヨミ)社と天満宮の木造社殿は焼失してしまいましたが、本社は石造だったので焦げ跡が付いただけで無事でした。
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 山頂には、城の遺構は特に見当たりません。
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 両崖山頂にはタブノキ自生林〔足利市指定天然記念物〕があります。
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 椨(タブノキ;Machilus thunbergii)は、被子植物門双子葉植物綱クスノキ目クスノキ科の常緑高木です。
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 日本では、東北地方南部の海岸寄り、関東地方の海岸寄り、中部地方南部から四国・九州・沖縄・八丈島・小笠原諸島の森林に分布する暖地性の樹木で、両崖山は関東地方に於ける北限地の一つになります。
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 嘗ては山頂一帯が椨の森林だっと推定されていますが、伐採で激減し、昭和時代には六本が残されたのみでした。
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 六本の目通りは0.7〜1.7m程度、高さは10〜15mで、樹齢は250〜300年と推定されまていました。
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 ところが山火事で三本が焼損してしまい、残るは三本のみとなってしまったのです。
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 両崖山頂は木が茂っているので、眺望はイマイチです。
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 北方の名草山方面です。
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 渡良瀬(ワタラセ)川です。
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 山頂から東南方向の石段を降りると、宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)を祭る稲荷社があります。
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 ここには石垣があります。
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 しかし、足利城に石垣は無かったと推定されますので、後世の物でしょうね。
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 稲荷社から更に長い石段を降ります。
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 石段の下から少し進むと両崖山見晴テラスがあります。
https://www.google.com/maps/place/%E4%B8%A1%E5%B4%96%E5%B1%B1+%E8%A6%8B%E6%99%B4%E3%82%89%E3%81%97%E3%83%86%E3%83%A9%E3%82%B9/@36.3534579,139.4403529,16z/data=!4m5!3m4!1s0x601f23ce4012b3f1:0x227a3551a431453f!8m2!3d36.3524666!4d139.4487776
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 足利市街を一望出来る絶景が広がります。
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 渡良瀬川です。
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 中橋の向こうに、私が泊まっているニューミヤコホテル足利本館も見えました。
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 これから向かう機上山(ハタガミヤマ)方面です。
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《続く》
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