寿司屋のカウンターではねるエビ

もうずーっと昔の話。大学勤務だったけど一番下っ端だったころ。
少しだけ英語ができて誰の前でもものおじしないので、
たまたまあった国際学会のパーティー二次会に連れていかれた。
ホテルの奥にある寿司屋のカウンター席。
ご招待のガイコクエライお医者夫婦をはさんで、
二次会を主催した超グルメな先生とワシが座った。
ガイコクエライお医者先生は少し日本語ができるので、
グルメ先生と片言でしゃべっていた。
ワシの隣の奥さんは日本語がわからないので、にこにこしていた。
超グルメ先生が「珍しいものをおめにかけましょう」と言うと、
カウンターの中の大将が、生きたでかいエビをささっとさばいて、
ぴくぴくぴんぴん動くのをきれいに皿にのせてだしてきた。
透き通ったエビの輝く姿にワシの目は釘付け。
奥さんは真っ青になって「のー」かなんか言った。
グルメ先生が笑って「じゃあスー先生食べていいよ」と言った瞬間、
ワシはエビを素手でつまんで醤油にさっとつけて一口で食べて、
「おいしいですー！」と言った。
その動作が面白かったらしくて、奥さんがやっと笑った。

国際親善ってこんなもんか、と思った。

■鮮魚の「活き造り」は残酷？　海外女優がTikTokで投稿し炎上する事態に
(Sirabee - 01月15日 05:10)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=202&from=diary&id=7261600