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2022年12月02日20:00

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【オートクチュール】映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』

 
12月1日(映画の日)、ハシゴ1本目。TOHO梅田は女性客でほぼ満席。

公式 https://www.universalpictures.jp/micro/mrsharris


1957年。家政婦=「Invisible Woman」として健気に働く還暦間近の戦争未亡人が、
500ポンド(家政婦の年収相当らしい)もするDiorのドレスが欲しい!と一念発起。
夢に向かって天真爛漫に突き進む姿は、確かに同世代女性を勇気づけるかもしれない。

でも、設定が何もかも嘘っぽすぎて、私はどんどん興醒めした。

いやー、いい歳した女が、夫の弔慰金をドッグレースに突っ込んだり、苦労して手に入れた未使用ドレスを(バカなのは先刻承知の)女に貸したり、しますかね???


レスリー・マンヴィル(66)は60代にしては若々しいが、「バスト86、ウエスト62」は嘘だと思う。(私はバスト82/D65、ウエスト63だが、彼女よりずっと華奢)

緑ドレスの仮縫い時、腕をすぼめたハリスのデコルテに縦皺がたくさん寄ったのを見て
私はギョッとした。紛れもなく老いのシワだ。高齢女性はベアトップのドレスを選ぶべきでない。元々欲しかった赤ドレスならボレロで露出面積が減るからマシだが、その場合でも、モデルが着けていたような「ゴージャスな首飾り」で視線を外す必要がある。さらに髪飾りや手袋、サテンの靴やバッグ等々も必要だ。つまり、彼女は完全に予算不足。

また、仮縫い時、緑ドレスのバストラインがグジャグジャで汚いのも気になった。

なお、ハリスの雇い主が持っていた薄紫色の花モチーフドレスは、色も形も「若いお嬢様向き」で、恰幅のいいオバハンが着て良い服ではない。商売とは言え、見識高いメゾンで無責任な服の売り方をするとは到底考えられないのに!と私は感じた。

(バブル期にパリのハイブランド店に行った人なら知っていると思うが、パリの店員は気位が高く、その客に似合わない品を平気で売るようなことはしないはず)


【参考】Diorのオートクチュール・アーカイブは宮沢りえが着てもギリギリ。爆
https://photo.mixi.jp/view_photo.pl?photo_id=2567575956&owner_id=1833905



Diorのメゾンが「しょぼい」のにも呆れた。 現代でも「本物」はこうである。

『ディオールと私』の感想
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余談だが、本作に出てくるM. DiorとM. Saint Laurent の「顔は」よく似ていた。
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話を戻して。

とてもじゃないが、押し入った一見客が「メゾンに歓迎される」可能性はないのだ。
しかも、「フランス語も話せない外国人の庶民」に、彼らが打ち解けるだなんて!
「お花畑のファンタジー」もたいがいにしてほしいと思った。

1950-1960年代の映画で、オートクチュールの服を選ぶシーンを見たことがある。
モデルは全員白人(顧客が白人なのだから当然)、番号札を持って服を見せていた。

ミセス・ハリスのキャラクターは、どう見ても「陽気なアメリカ人」だった。
『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』の主人公を思い出した。

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さほどファッション好きでない人なら楽しめる作品と思うが、私はちょっと…。


また余談だが、Mrs.ハリスを応援した「サルトルにハマっているモデル」は、
『パリの恋人』↓でオードリーが演じたジョーを連想させた。

 https://ja.wikipedia.org/w/index.php?&oldid=92662726
 Funny Face "Bonjour, Paris" https://youtu.be/AMyNkHIlaCc



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盛大オマケして★4。実際の評価は★3.5くらい。

「大人女性のためのおとぎ話」と言えば新鮮だし聞こえも良いが、
大人の女を馬鹿にしてるんじゃないか?と思うくらい安直なご都合主義。

『チケット・トゥ・パラダイス』と違ってテンポが良くないから、突っ込みどころが気になって仕方なかった。人物描写もオートクチュール・ファッションに関しても、中途半端で浅薄。

「1957年のイギリス人とフランス人」を描いた話とは到底思えず、観賞後に作者を調べたら、やっぱりアメリカ人だった。『ポセイドン・アドベンチャー』を書いたポール・ギャリコ。彼は元スポーツライターだ。

能天気で猪突猛進のハリスおばさん(どう見てもアメリカ人ぽいキャラ)を演じたレスリー・マンヴィルの愛嬌あふれる演技でなんとか持ってはいるが、全体的に残念な作品。
1957年といえばオードリーの『パリの恋人』を思い出した。
せめてあれの半分でも「エレガンスを感じられる」仕上がりだったらな…。



町山解説  https://youtu.be/oWj_B6mepR0
町山&藤谷のアメTube  https://youtu.be/OiQUwzQNhBs

アンソニー・ファビアン監督インタビュー https://youtu.be/YxXHdT5OsHE

Filmarks レビュー https://filmarks.com/movies/103146
映画.com レビュー https://eiga.com/movie/97541/


やみぃさんの感想日記  2022年11月25日
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tamaさんの感想日記  2022年11月28日
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【ロマコメの王道】映画『チケット・トゥ・パラダイス』
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【INDEX】映画/舞台 関連日記(2)2019〜
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【INDEX】ファッション / 関連日記
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