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2022年11月30日12:10

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人に求める「共感」は、「媚び」と言うのでは？

共感を誘う　＝　媚びを売る

誰のせいなのかわかりませんが、昨今、日本語がおかしくなっていて、そのおかしくなっている日本語で理解を求めるから、会話が噛み合わなくなっているように思うんですよね。

そもそも、「共感」はするものであって他人に求めるものではないのでは？と思うんですよ。

相手に共感を求める行為は、そもそも「媚びを売る」と言われる行為で、褒められた事では無いわけです。
ですが、筆者は、今の社会は

受け手の教官を誘う表現が重視される、共感一辺倒の社会

と危惧しているわけです。
この方、人の心が分からないと小さい頃から言われ、発達障害と診断を受けているそうですが、噛み合わない言葉で話をされても、分かるはずありませんよね。
単に共感を求めて居ないから、迎合しなかったら人の心が分からないと言われたのではありませんかね？

そもそも、全方位で共感できるのであれば、それは自分という物を持っていないだけのはなしで、ある意味可哀そうな人なわけですよ。
また、他人に共感してもらう事を求めるという事は、共感されやすい言動をとるという事で、これはこれで、自分を殺した生き方なわけですよね。

どちらも、苦しい生き方なのではありませんかね？

また、そうそう共感出来る事がなく、共感される事が無いから、共感出来る事やされる事が尊いわけですよね。
自分らしく生きようと思えば思うほど、共感なんてそうそう得られるものでは無く、また、そうそう他人に共感できるはずがないんですよね。

以前、空気を良くことに長けた世代と、自らの世代を説明していた若者が居たわけですが、それは空気を読んでいるのではなく、相手の顔色を窺っているだけなのでは？と思ってしまいました。実際、その後の話を聞くと、だから苦しいという話しをしていて、上の世代にも空気を読んで欲しいと望んでいるんですよね。

何故、年長者が、年下の顔色を窺わなければならないの？

と思ったわけですが、一部の若年層に感じる違和感の正体は、多分、こういう話なんだろうなと思うわけです。

この方は、共感できない事に悩んでいるのですが、そこは悩む必要なんて無いんですよ。
生き方や考え方が違えば、共感なんて出来るわけもなく、共感したければ、生き方や、考え方を改めるしかないんですよね。
ですが、共感するためだけに、生き方や考え方を変えるのであれば、そもそも生きている意味すら無いのではありませんかね？

実社会では、共感の安売りはしていないんですよね。

普通に考えれば、当然の話なんですけどね。
それぞれ生まれ育った環境があり、その後の過程も育ちも異なる人達が、18年～20数年かけて成長してきて入る実践の場が社会なんですよ。
極普通に異なる人達の集まりの中で、同じ感覚の人が溢れていたら、普通に気持ちが悪いでしょ？

ただ、同じような考え方、同じような感覚の人が皆無ではない為、共感しあえる人、共感できる部分があるだけの話なんですよ。

共感されにくい人は見捨てられるのか？

という問いがあるそうなのですが、それは見捨てられるのではなく、弾かれる話だと思うんですよね。

他者から共感が得られにくい発言＝個性の強い意見

となるわけです。
ですが、ただそれだけの話なんですよ。
共感しあい群れている人達と一緒に居たいのであれば、それに「合わせる」しかないんですよ。
それができないのであれば、その群れに入れないのは当然なのですが、問題は、本当にその群れに入りたいのか？という話なのではありませんかね？

自己肯定感もそうですが、この共感と言い、昨今は気持ちの悪い話が横行しているわけですが、個性個性と言いながら、個性を殺す価値観の押し付けに、なぜ、疑問を持たないのでしょうかね？

人は、生まれながらに個性を持っているわけです。
その個性を社会に適合できるようにするため、教育を受けるんですよ？
学校はそのためにあるんです。

得意不得意があり、目標を掲げ努力し、その達成度合いで、自分を肯定し、否定するんですよ？
その努力を惜しめば、自分を肯定なんて出来るわけありませんよね。
ですが、自分の「個」を殺す努力を求められた時に、どう対峙するのか？という話しになるわけですよ。
それが必要だと自分が納得できればすれば良い話で、それが耐え切れないのであれば、しなければ良いんです。

ただ、他の人がやっている事で受け入れている事に対して、自分が否と言うのであれば、それは他者から共感を受ける話では無く、また、それ故にデメリットが生じれば、自分を肯定出来る話では無いわけですよね。

あとは、自分自身の選択の話なんですよ。

自分の個性と向き合って生きれば、他者からの共感は得られず、また他者と共感する事も無いわけです。世間一般から求められる事の中には、自分で対応できない事もあるでしょうから、100％全方位で、自分を肯定できない事もあるでしょう。
ですが、自らの選択で、自らの個性を生かした生き方をするわけですから、共感も自己肯定感も不要ですよね？
自己肯定感が無くても、自分の個性と向き合っているという確固たる自覚は、自己肯定に他ならないのですから。
「感」なんて不要になるわけですよ。

その結果、他者と分かり合えない発達障害と言われるのであれば、大きなお世話という話しで良いのではないでしょうか。

そもそもの話、自分らしく生きようとすれば、他者の何某かと抵触するのは当たり前で、軋轢を嫌い引く事もあるでしょうけど、それは変わりあった事でも、共感でもありませんよね。単に我慢しているだけなのですから。
ただ、その我慢も、世の中で生きていく為には必要な行為なんですよ。

自分を殺し、人に合わせて、共感してもらい共感したフリをし、軋轢を避けるよりも、余程人間らしい生き方だと思いますよ？

誰かの痛みを知るのに、共感する必要なんて無いんですよ。
傷みを訴えている人の事をどう思うのか？というだけの話なんです。
共感できなくても、好意を持っている相手が苦痛を訴えていれば、その苦痛の元を何とかしようと思うわけですよね。
それはその人の痛みに共感したわけでは無く、その人の事を思っての行為なんですよね。
その痛みを訴えている人が、全くの赤の他人だった場合は？という話もあるわけですが、共感できないのであれば、ほっておけば良いだけの話なんですよ。
ただその場合、共感信者からは疎まれる可能性はあるんですけどねｗ
ですが、仕方ありませんよね。
自分には関係の無い話なんですから。

道端で転んで泣いている子供が居たらどうするか？

という場面では、別に子供に共感する必要なんてないんですよ。
ただ、大人として、その子供を無視できるかどうかという、単に人間性の話なんです。

>>その人が共感されやすいかされにくいかは、コーヒーに砂糖を入れるか否か、くらいの些末（さまつ）なことになっていってほしいのです。

共感されやすいかどうかなんて、そもそも些末な事なんですよ。
共感される事に意味を見出している人達は、確かに居ますよ？
それは、上に立つ立場の人や、多くの人を相手にする事を仕事にしている人達ですよ。

普通に生きていくのであれば、そんな事は些末な話で、考える必要すらない話なんです。
誰からも共感されないのは寂しいのかも知れませんが、それが嫌なら、他の人と同じように、顔色を窺い、媚びを売れば良いだけなんですよ。

多分、この方の悩みの多くは、誤った価値観の押し付けに抗っているが故で、極普通の人なんだと思うんですよね。
この方が発達障害なのであれば、発達障害の基準がそもそもおかしいと思うんですよね。
他者と共感できるかどうかって、それ程重要な話では無く、共感できない事は異常なのではなく、単に違うという程度の話でしか無いわけですから。

人と違う事が異常と判断するのであれば、それは個性を否定する事にほかならず、個性を求め、人と違う事を異常とする事を是とする教育方針や社会なのであれば、残念ですが狂っているのは、教育方針であり社会ですよ。

相反する二つの基準を内包している人が実在するのであれば、むしろ、その人達が別の名称の障害を抱えているのではありませんかね？

■「共感は万能でない」アルビノライターが思う〝共感社会〟のリスク　「誰も取り残さない社会」実現のために
(ウィズニュース - 11月30日 07:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=7205871

近年、受け手の”共感”を誘う表現が重視されています。アルビノ、発達障害、うつ病、セクシュアルマイノリティなど、多くのマイノリティ性のあるライターの雁屋優さんは「共感一辺倒の社会」には大きなリスクがあると考えています。共感は相手に心を寄せ、理解するために有効な手段に見えますが、雁屋さんは共感にどのようなリスクがあると感じるのか、つづってくれました。
【画像】アルビノの人々　白、金、茶......多様な髪色

「何でわからないの」と責められ続けた
幼い頃から「あなたは人の気持ちがわからない」と言われてきました。

決まって続くのは、「何でわからないの」という、答えようもない質問。何でわからないのか、どのような振る舞いをすれば怒られないのかわかっていれば、その場をやり過ごせたかもしれません。

しかし、当時から今に至るまで、他人に共感する方法、あるいは他人に共感している風を装う方法は、私のなかにはほぼありません。

コミュニケーションについて書かれた本を読んで実践してみたことはありますが、「マニュアル対応」になりすぎてあまり効果はありませんでした。

髪や眼の色素が薄く生まれる遺伝疾患、アルビノゆえの視覚障害で、「見えない」と言ったものを「見えるように頑張りなさい」と言われることはありませんでしたが、当時未診断で疑われてすらいなかった発達障害の特性や私の性質ゆえの「共感できなさ」について、なぜできないのかを一緒に考えてくれる人はいませんでした。

ただただ、「できていない。努力が足りない」となじられ続けたように思います。

はっきり言えば地獄でした。

例えるなら、既知の言語と共通項の少ない未知の言語を辞書も検索もなしに理解するよう迫られ、できなければ頭ごなしに怒られるような状況でした。

できるようになるための手段もヒントもなく、難題に挑まされ続けた私は、「共感を強いる人」を避けて、避けて、避け続けて生きてきました。

多くの場でマイノリティになってしまう私に共感してくれる人はほぼいないのに、私に共感を強いる「圧力」だけはあり続けていたように思います。

そして、私にとっては絶望的なことに、社会には”共感”をうたったものがあふれるようになっていきました。

共感への違和感が形を取った瞬間
共感とは、何なのだろう。何がそんなに大事なのか。共感された経験がほとんどないのに、相手に共感することを強いられた私は、共感をうたうものすべてに懐疑的になりました。

広辞苑第六版によると、共感は英語のsympathyの訳語で、「他人の体験する感情や心的状態、あるいは人の主張などを自分も全く同じように感じたり理解したりすること。同感。」とあります。

ここでは、共感とは「他人の感情や痛みを自分も同じように感じること」として考えていきます。

私には、共感が万能ではないことを痛感した出来事があります。

それは、あるマイノリティ性の当事者から、その人と共通しない、私のマイノリティ性のうちの一つ、セクシュアルマイノリティであることについて、差別的な発言を受けた経験です。

共通するマイノリティ性について、その人と私は、共感し、理解しあえました。けれど、いくら言葉を尽くしても、共通していないもの――セクシュアルマイノリティである私については、その人が共感や理解を示すことはありませんでした。

また、あるマイノリティ性で集う場所において、他のマイノリティ性が想定されていないことは少なくありません。

もちろん、マイノリティ性は重なりうるし、それによる困難も交差するという考え方――インターセクショナリティを重視した場を作っている方もいます。しかし、すべての場がそうとは限りません。

私のように多くのマイノリティ性が重なっていると、共感を得ることは難しいのだろうとは薄々感じていました。

イェール大学の教授をつとめる、心理学者のポール・ブルームの著書『反共感論　社会はいかに判断を誤るか』（白揚社）にはこうあります。

＜私たちは、見知らぬ国で暮らす人々の苦難が、近所の人々の苦難と変わらずにひどいものであると理解していても、近親者や自分と似通った人々、あるいは自分の目に、より魅力的に見える人々、か弱く感じる人々、それほど脅威を感じない人々に、はるかにすんなりと共感できる。――ポール・ブルーム『反共感論　社会はいかに判断を誤るか』（白揚社）、42ページ＞

この箇所は、私が感じていた、「他人との共通項が少ない自分は、共感しにくいし、されにくいのだろう」という考えと同じでした。

”共感されにくい”人々は見捨てられるのか
この前提に基づいて考えると、アルビノで発達障害でうつ病でセクシュアルマイノリティの私は、共感しにくく、また共感されにくいことになります。

参考までに数字を並べておくと、アルビノ当事者は日本で約5,000人いるとされています。（参考：難病情報センター）また、発達障害が疑われる児童生徒は1クラスに1~2人いると考えられています。（参考：文部科学省）そして、病院を受診している気分障害（双極性障害やうつ病を含む名称）の患者は約128万人（参考：厚生労働省）です。

私と共通するマイノリティ性のある、”似通っている”人と出会うことは相当に難しいことです。

さらに、共感したりされたりするには自分と相手の相性も関わってきます。そうなると、もう天文学的な数字です。

相性はさすがに確率を計算しえませんが、私にとって、”似通っている”人と共感しあうことが難しいことは明白です。

また、先ほどの引用箇所は、もう一つ非常に大事な視点を提供してくれています。

人は、近しい人や”似通っている”人だけでなく、自分から見て魅力的だったり、か弱く見えたり、それほど脅威を感じない人々を選んで共感します。言い換えると、共感されたければ、魅力的に、あるいはか弱く見えるように、はたまた相手に脅威を感じさせないように振る舞う必要があるのです。

これこそ判断基準が共感に偏っていることのリスクの最たるものだと思います。

重なったマイノリティ性により、”似通っている”人が少ない人、魅力的でなくか弱くも見えない、時に相手に脅威を感じさせる人は、共感を寄せてもらいにくくなります。共感が重視されている今の社会では、それは、然るべきサポートを受けられないことにもつながってきてしまいます。

共感されにくい人々は、共感による支援の輪から弾き出されるリスクが高まると思います。

生存のために、あるべき権利を得るために、魅力的に、か弱く、脅威を感じさせないように振る舞わなければならないかもしれません。

例えば、メディアをはじめとした伝える側から、よかれと思って、社会に受け入れられやすいようにと、前述のような振る舞いを推奨されることもあるかもしれません。それはその人がその人のままにあることを否定しかねず怖いと、私は考えます。

共感以外のものも使って、誰も取り残さない社会へ
もっと身近にも共感のリスクは潜んでいます。

育児休暇や産前産後休暇、介護休暇、あるいは自身の突然の入院など、仕事を休む必要が出てくるときは誰しもあるでしょう。その際、周囲に「大変だね」と共感されるように、必要以上に申し訳なさそうにしたり、肩身の狭い思いをしたりする人もいるのではないでしょうか。私もかつての職場で目にしました。

労働者として当然の権利を行使するのに、周囲に共感されるために申し訳なさそうな振る舞いをする。それは雇用者や上司に「権利を行使させてやっている」という意識を持たせるきっかけとしては十分に思います。私はそのような職場に長居したいとは思いません。

共感されるための振る舞いは、共感する側とされる側、マジョリティとマイノリティ、雇用者や上司、周囲の同僚と休む必要のある労働者の間の権力関係をさらに強固にすることもあるのではないでしょうか。

私自身は共感されたいともしたいとも思いませんし、共感によって救われたことはありません。

ただ、”似通っている”人が少なく、か弱そうではなく、脅威を感じさせる文章も書くことから、自分が共感されにくいと理解しています。

共感によって誰かの痛みを知り、そこに寄り添おうとする人々がいることは知っています。その営みを全否定するつもりはありません。そのような取り組みが救ったものも、数多くあると思います。

しかし、判断基準を共感に偏らせることで、誰かを置き去りにしてしまうリスクがあること、共感されるための振る舞いを推奨し権力関係を強化するリスクがあることにも、思いを馳（は）せてほしいと考えています。

その人が共感されやすいかされにくいかは、コーヒーに砂糖を入れるか否か、くらいの些末（さまつ）なことになっていってほしいのです。

この社会には、共感以外のものを働かせて事象を見る姿勢がもっと必要だと思います。その先にこそ、誰も取り残さない社会の実現があるのではないでしょうか。

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