なぜ、7年減刑されているのだろうか。

求刑30年に対して、懲役23年の判決が出たわけですよね。
これ、男性の平均寿命が83歳だからという理由だとしたら、とんでもない話ですよね。

教え子から迫られて、やむにやまれずという状況であれば、情状酌量で減刑というのは理解できるのですが、睡眠薬を飲ませていると言う事は、計画的で確信犯なわけですよね？
しかも、7人ですよ。
仮に、この教員宅で犯行が行われたのであれば、生徒から相応の信頼を得ていたわけですよね？その信頼を裏切る行為をしたわけですよね。

他紙を読むと、検察は有期刑上限の30年を求めたそうですが、弁護側の最終弁論

>>反省の念が深く、社会的制裁を受けている

として寛大な処分を求めたそうで、23年の判決が出たようです。
社会的制裁と、刑事罰は別物でしょ？
社会的制裁を受けて、減刑されるのなら、逮捕前に関係者にボコボコに殴られたら無罪を勝ち取れるのでしょうかね。
日本は法律で、「私刑」を禁止しているわけですよ。

ただ、判例では、社会的制裁を受けた場合、減刑にする事があるとなるケースがあり、一般情状(情状酌量とは別)として考慮されるそうです。

社会的制裁の例：

SNSなどを通じて猛烈に批判される（いわゆる「つるし上げ」）
マスコミに実名で犯罪者として報道される
会社を解雇される
学校から退学処分を受ける
配偶者と離婚し、子どもとも一緒に住めなくなる
親族や友人などから縁を切られる
近隣住民から仲間外れにされる
など

新聞で実名報道された時点で、社会的制裁を受けた事になり、また、SNS等で批判されると、それもまた社会的制裁を受けた事になるようです。

犯行の内容を見ると、立件されたのが11件ですが、残されていた動画から、余罪多数と見られているわけですよね。
しかも、7名11回ですから、複数回された人が居たわけですよね。
と言う事は、残された動画で脅されて関係を持たされていた人もいた可能性があるわけですよね？
ついうっかりとか、魔が差したとか、そういうレベルの数字ではないわけですよ。
本人の反省とか、社会的制裁とか、関係の無い話だと思うんですけどね。

これ、被害者が、自分の子供や知り合いだった場合、社会的制裁を受けているからと、減刑を要求したり、応じたりできるものなのでしょうかね？

夜道を半裸で歩いていたとか、酔っぱらって暗がりで寝ていたとか、そういう被害者側の何らかの落ち度があるのであればまだしも、そういう状況ではないわけですよね。
何か日本て、未だに性犯罪に甘い印象があるんですよね。

それは多分、女性が何らかの望みを達成する際、自分の体を対価として差し出す事がある。という考え方があるからではありませんかね？
だから、男性が渋々受け入れる面がある。という考え方から抜け出せていないのではありませんか？
だから、売買春は、法律で禁止されてはいるものの、その行為自体に罰則がなく、それを行わせた側のみ罰せられ、女性が自由意志で行う場合の罰則がないのではありませんかね？

そういう考え方の温床がベースとなり、犯罪の減刑に繋がっているのだとしたら、日本の性犯罪は無くならないのではありませんかね。



■教え子ら7人に性的暴行 懲役23年
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=7868546

　教え子ら7人に睡眠導入剤入りの飲食物を摂取させて性的暴行したとして、準強制性交等罪などに問われた都城高専（宮崎県都城市）の元技術職員、津浦洋一被告（59）に対し、宮崎地裁（船戸宏之裁判長）は20日、懲役23年（求刑・懲役30年）の実刑判決を言い渡した。


　津浦被告は2015年7月〜23年3月、教え子を含む当時10〜20代だった女性7人に睡眠導入剤入りの飲食物を口にさせて抵抗できない状態にし、計11回にわたり性的暴行したとして起訴された。津浦被告は起訴後の23年5月、同高専から懲戒解雇された。


　検察側は公判で被告自身が性的暴行の様子を撮影した動画データが多数存在しているとして「起訴分以外にも多数の犯行に及んでいたことは明白」と常習性を指摘。「教え子である被害者らの絶対的な信頼を逆手に取り、陵辱の限りを尽くした」と非難し、有期刑の上限である懲役30年を求刑していた。


　一方、弁護側は懲戒解雇されるなど社会的制裁を受けたとして、寛大な判決を求めていた。【塩月由香】


毎日新聞

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