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2022年10月10日14:23

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おんなひとり旅 立山黒部アルペンルート編

昨日、立山黒部アルペンルートに乗り込み、室堂に行きました。

実はマイミクさんがちょっと前に室堂から実況のつぶやきをしていまして、それで無性に行きたくなり、行きました。
立山黒部アルペンルートは北アルプスを貫通する交通機関の総称です。長野県の扇沢と富山県の立山を結ぶ全長37kmの路線で、たくさんの乗り物を乗り継いで行きます。
その真ん中あたりにあるのが、室堂なんです。
わたしは入ったことないのですが、立山からは最初にケーブルカーに乗った後、バスに1時間ほど揺られると室堂に着きます。その手前、春には高さ20mの雪の回廊が出現します。わたしは昨年5月下旬に訪れましたが、その時点でもまだ10m以上ありました。

その時も、そして昨日もわたしが入ったのは、長野県側の入口。扇沢というところです。こちらからは富山側と異なり、かなり複雑です。室堂まで4つの乗り物に乗り継がなくてはなりません。昨日もそうでしたが、観光シーズンの休日はかなり混雑するため、乗り換えのたびにかなり待たされるのです。
ということでちょっと面倒なのですが、でもまちがいなく子供は大喜び。今まで見たこともないような乗り物の連続ですからね。
扇沢の出発、最初の乗り物は電気バス。ほとんど全線トンネルのため、排気ガスを出さないため電気なのです。それに15分ほど揺られると、到着したのは黒部ダム。
黒部ダムは日本で最も標高の高い所にあるダムで、水力発電のために作られました。終戦当時の日本では電力のほとんどを水力発電に依存していたのですが、渇水の度に電気が止まってしまい、安定的な電力の供給が急務となっておりました。
水量の豊富な黒部川を堰き止める計画は古くからあったのですが、国立公園内にあるが故の反対運動や建設計画のあまりの困難さ、そして第二次大戦など、多くの障害のため曲折に苛まれたのです。
それでも1956年に正式に着工したのですが、苦難の連続。資材を馬や人力で運んだのですが、ただ行くだけでも困難な場所。建設は最初から激しく頓挫します。
それを解決するために、麓から現場まで資材を運ぶためのトンネルを作ることになりました。この建設も困難を極めたのですが、なんとか完成。このトンネルを、今は電気バスが観光客を乗せて走っているのです。

さて、黒部ダム駅に到着すると、220段の階段があり、それを登り切ったところに最初の写真の展望台があります。ダムの上にポツンポツンと蟻んこみたいに人がいるの、お分かりですか? あの堰堤は高さ180m、もちろん日本一です。
そして人ごみで見えませんが、放水をしています。ものすごい迫力。毎秒10トンの水がとめどなく吐き出されています。この放水、6月から今月中旬まで、毎日10時間程度行われています。一日に吐き出される水の量は、4人家族の世帯9000世帯が1ヶ月に消費する量。
この多量の水、一日に放水される水の量は、このダム湖に1日に流れ込む水と同じ量なのです。

そしてこの水は、絶対に枯れないのです。

なぜって、この水は20mの回廊が作られるほど降る、多量の雪解け水が原資だからなのです。
北アルプスの豊かな水を、あらためて実感しますね。

さてさて、まだ先は長いですからね。次はあのダムを渡った先にあるトンネルの中の駅「黒部湖」駅を目指します。
そこからはケーブルカーに乗ります。
二枚目の写真は、そのケーブルカーの中。駅は急な階段で、乗り物も同じ階段状。斜度30度の緊張感抜群の乗り物です。ワイヤーが切れたら即死だろうなぁ、こんなスタイルで即死だとさらにワイドショーが喜ぶのだろうなぁ、などとくだらないことを考えながら揺られること5分。着いたのは「黒部平」。

暗いトンネル駅をから外に出ると、待っていたのは燃えるような紅葉の広野。

いよいよ気分が盛り上がります。
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