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2024年05月12日15:42

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yasukoの花日記 〜その4〜 ミズバショウ

今回は、ミズバショウを見に行きました。

長野市と白馬村を結ぶ国道は、ものすごい山の中を走ります。

長野県の各都市は盆地の中にあります。長野市は善光寺平、松本は松本平と安曇野、飯田市は伊那谷、佐久市は佐久平と呼ばれています。そしてそれぞれの間には深い山が連なっています。
とりわけ善光寺平と松本平・安曇野の間に広がる山地は標高は高くありませんが、とても広大です。
この山地の中には里が点在し古き里山の風情を残しているのですが、その中でもとりわけ秘境と言われているのが、新潟との県境に近い「鬼無里(きなさ)」と呼ばれる集落です。

鬼無里…
なんとなく伝説めいていますよね。
ここを走っていると、道標に「東京」、「西京」と書いてあるところがあります。右に曲がると…「東京」!?
平安時代、ここに流罪になった高貴な美女が内裏の東西にそう名付けた、という説が有力です。
そしてその美女が鬼女になり暗躍し、それを退治して鬼がいなくなったため鬼無里と呼ばれるようになった、という伝説がこの名前の最有力候補です。
まあ、こんな山深いところには、やはり伝説はなくてはならないのでしょうかね。

そしてなんといってもここの魅力は、豊かな自然です。


この一帯は新潟との県境に聳える山を水源とする、「裾花川」が作りだした渓谷沿いにあります。裾花川は長野市まで流れ別の川と合流するのですが、その手前はとても深い渓谷となっています。長野市にある県庁前の大通り、もちろんそれなりに都会ですが、ここからたったの10分たらずでこの大渓谷に至り、そこから先はなにもない山になります。
その山道を1時間ほどで鬼無里に至ります

そしてこの鬼無里の里からさらに20km山の中に分け入った所に、奥裾花渓谷という場所があります。

ここには自然公園が整備されているのですが、この公園にある二つの湿地帯はミズバショウの群落が広がっています。
その規模は国内最大と言われています。

ミズバショウと言えば、尾瀬沼が有名ですよね。

尾瀬には2万本のミズバショウが咲くのだそうですが、奥裾花渓谷はなんと80万本以上のミズバショウが花をつけるんです。

例年だとこれから見頃を迎えるのですが、今年は暖冬でゴールデンウィークに満開になったとのこと。ということで急いで行くことにしました。

園内には「今池」と「こうみ平」というふたつの湿地があり、今池は日当たりが良いためちょっと遅い感じでした。こうみ平はブナの林の中にあり日当たりがちょっと悪いのでまだまだ見頃が続いていました。
ここでご紹介しているのは「今池」。よく見ると花が終わってしまった株がたくさんありますが、でもこうして見ると壮観ですよね。わたしのうしろの白いのは、ぜ〜んぶミズバショウです。

さて、自然公園と言っても、ただ木道や登山道が整備されているだけ。園内のあちこちに「クマ出没注意!」の看板。
ここへは駐車場から30分ほど歩くのですが、その歩き始めにまだホカホカのクマちゃんのうんうんがふたつ落ちていました。
この日は平日で人もそれほど多くなかったので、思わず緊張が走りました。
もし襲われたら…
このスタイルですからね、二重に恥ずかしい…
昔のマイミクさんが、女装中に急病で搬送され、ブラジャーをハサミで切り落とされた恥ずかしい限りの話をしていたことがありますが…

うん、やっぱり恥ずかしいです。

などとくだらないことを考えながら歩きましたが、陽光と新緑のシャワーは、カラダに元気を与えてくれますね!

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