9月22日(木)、大和郡山で鑑賞。8:50〜13:10上映にも関わらず観客は20人以上。
このところ朝が極端に弱くなったため、9月16日からの第1週は様子見していたが、
2週目になっても早朝上映のスケジュールは変わらなかったので覚悟を決めて参戦。
朝の用事を片付けて急ぎ向かったが幹線道路は混んでいてギリギリの到着。ふう。
鑑賞料金は一般:3000円(各種割引やサービスデーの適用不可)
2作品セット料金なので、1作品のみ鑑賞の場合も料金は同じ。
えーっ、『マーヴェリック』はIMAXの方がいいのに…と思ったが、ここは我慢。
同じフォーマットで連続鑑賞した方が、新旧の比較等はしやすいと頭を切り替えた。
続編は鑑賞4回目で初めての通常スクリーンだったが、配信よりは断然良いはず。
『トップガン』×『トップガン マーヴェリック』2作連続上映記念特別映像
「空母からの離陸は本来、海軍飛行士にしか許されていない」から、トムを35番目の「名誉海軍飛行士」にして空母からの離陸シーンを撮らせたとは。
アメリカ海軍は粋だねぇ!
https://www.oricon.co.jp/news/2249328/full/
https://mixi.jp/view_voice.pl?post_time=20220914180819&owner_id=1833905
『トップガン』(1986)4Kニューマスター版 あらすじ
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?&oldid=91470127
『トップガン マーヴェリック』(2022、当初は2019公開予定) あらすじ
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?&oldid=91453631
https://hm-hm.net/action/トップガン-マーヴェリック
4Kニューマスター版『トップガン』の上映が始まった瞬間に思った。
「パラマウントの山が、ちぎり絵っぽい、のっぺりしたイラストだな」と。
(続編のパラマウント山はスーパーリアリズム風、しかもドラマチックな夕景)
続くオープニングクレジットの順番は続編と同じだが、タイトルの処理が違った。
第1作は、ただ『TOP GUN』というシンプルな文字が出るだけ。とても素朴だ。
凝ったデザインロゴが合体する続編は、気合いと洗練度合いが段違い!と確認。
空母の甲板上で働くクルーたちは、よく言えば自然体。ぬっと立つ人が多い印象。
続編でのクルー達は低い姿勢が多く、キューを出すポーズは非常にカッコ良かった。
(「志願者が増えるようカッコよく撮ってくれ」と海軍から要望があったのかも)
続編ではラストでもクルー達の見せ場があり、優れた海軍PR作品になっていた。
(続編エンドロールに並ぶ海軍関係者の人数の多さに圧倒される!)
マーヴとグースのコンビはのっけから怖いもの知らず、「ヤンチャ」さ満点だった。
(グースは、マーヴほど無謀な「一匹狼」ではないが、結構な悪ガキっぽかった)
クーガー&マーリン組の真面目さとは対照的だが、臨機応変に仲間の危機を救う。
曲芸飛行し、逆さま状態でミグのパイロットに中指を立て、ポラロイドを撮る。
そして、燃料残小なのに、上官の命令を無視して、派手なタッチアンドゴー!
話のテンポが良く、音楽もノリノリ。80年代らしい、明るさと元気が漲っていた。
(その代わり、編集とかはかなり雑!だった。若さと勢いで押し切っちゃう。笑)
そして、トムはまさに「時分の花」。何をしても魅力的で、目が吸い寄せられる。
こんなの見たら、アメリカンボーイ達は「俺も海軍に入るぜ!」となるわな。笑
マーヴは「管制塔接近5回、上官のお嬢さんにも同じことをした」と叱られていた。
これが、続編で登場するペニー・ベンジャミンに関する初めての言及。
次は、ミラマーにやってきたグースの妻(メグ・ライアン)がペニーの話をした。
第1作の製作時点で続編まで見通して伏線を張っていたのだろうか? 謎である。
ともあれ、マーヴとグース一家は家族同然の関係。この設定が続編に生きていた。
トップだったクーガーの除隊で、問題児のマーヴ&グースがトップガン行きに。
同盟国旗のワッペンが沢山ついた革ジャンを着てKawasakiのバイクを駆るマーヴ。
ミラマーを目指し、戦闘機と併走する名シーンで走る方向は、続編の同シーンと逆。
(3年前に離れたトップガンへ、教官として「返り咲く」という暗喩)
第1作で、マーヴの父も海軍の戦闘機パイロットだったこと、その死が機密事項にされたせいでピートは兵学校に入学できなかったというエピソードが出てくる。
「父子2代の戦闘機乗り」「親父は戦死」「息子は兵学校入学で躓く」
ーーグースとルースターの関係に、いろいろオーバーラップしていることに気づいた。
グースが弾いた思い出の曲をルースターも弾くなど、本歌取り要素はてんこ盛りだ。
シャワールームのシーンやビーチバレーのシーンは明らかに女性ファンサービス。笑
「砂浜でスポーツに興じる」場面は続編でも踏襲され、さらに見応えが増していた。
最初は野心むき出しだったマーヴは、事故でピートを失ったため急に萎れてしまう。
そんなマーヴを父のように見守り、励ましたのは、父の戦友だったヴァイパー。
ヴァイパーは、友軍機を救うため犠牲となったマーヴの父を助けられず悔いていた。
この関係性も、続編におけるルースターとマーヴの関係とパラレルになっている。
父に似ず慎重すぎて力を出せないルースターをマーヴは励まし、命がけで成長させる。
そのことで、マーヴ自身の心も(命も)救われ、彼とルースターとの絆は深まった。
第1作と続編には幾重ものオマージュがあることを、一気見するとよく分かった。
そして、フーガのような物語は、続編ラストでマーヴの思い出コレクション写真に加わった今の自分を見つけ、嬉しさのあまり思わずパンチしたルースターの笑顔で完結。
他方、ピート(マーヴ)は一世一代、最後の大仕事をやり遂げ、無事に海軍を退官。
(着任時、パイロットは「Who I am」だと言っていたから、辞めたと思う)
やってきたペニーと共にクラシカルな戦闘機P-51でランデヴー。長年の腐れ縁は今度こそハッピーエンドを迎える。第1作とは対照的な、円熟した大人のエンディング。
レディーGAGAの「Hold My Hand」は名曲だ。これで完結!と満足できる。
これを聴いたトムは、感動のあまりガガに電話したという。
https://youtu.be/E1PSFNj_adU
第1作のエンディング曲「Mighty Wings」と聴き比べれば、
年月の流れと主人公の大きな成長ぶりを実感して、感慨もひとしおだ。
追記 : 9/25朝のFMで「Mighty Wings」と「Take My Breathe Away」が流れた。
いずれもリスナーからのリクエスト。『追いトップガン』現象の流行を実感した。笑
第一作は押せ押せ!モードだったが、続編は笑いをたっぷり織り込む余裕ぶり。
『ダークスター』テスト飛行(核工場破壊ミッションでマッハ10を出す伏線)のパートは笑いどころだらけだった。まず、搭乗前に黒人の管制スタッフが「マッハ10だからな。それ以上は出すなよ」としつこく念を押すのは、ダチョウ倶楽部の「押すなよ、押すなよ」と同じ。さらに、「その目つき、やめろよ」は天丼(同じギャグやボケを二度、三度と繰り返すことで笑いを取る手法)の始まり。確かに、この時のマーヴは悪巧みしているような目つきだった。そして、案の定、マッハ10.4まで出したせいで『ダークスター』は燃え尽きた。それでもマーヴが死なないお約束は笑えるし、ダイナーで「ここはどこ?」と尋ねたマーヴに子供が真顔で「地球だよ」と答えるシーンもおかしい。
次に「その目つき、やめてよ」が出てくるのは、酒場でペニーと再会した時。
ちょっといいムードになりかけそうなマーヴを、ペニーが鋭く牽制していた。
その次の「その目つき、やめてよ」は、ヨットの修理(初デート?)を終えてマーヴがペニーを家まで送り届けた時。しかし、この時マーヴは「真っ黒のサングラス」をかけていた。ここで観客は「目つきは見えへんやん!」と心の中で突っ込むのがお約束。笑
さらにいうと、マーヴの目つきが本当にヤバくなるのは、核工場破壊ミッションで逃げる際、弱気になりかけた彼をルースターが叱咤する時だ。「俺が後ろに乗っているから(弱気なの)か? もし親父なら『やれ!』と言うぞ!」「曲芸飛行を見せてくれ!」と煽られた瞬間、カッとマーヴの目が輝き、猛烈に戦い始める。この時、観客は心の中で「目つき、超ヤバイやーんwwやれやれ!ww」と喜ぶのが正しいと思う。
『ダークスター』テスト飛行の場面に話を戻すと、“ハンマー”少将を出し抜いて彼の頭上低くぶっ飛んでいくシーンとか、“ハンマー”に帰投を命じられた瞬間、通信障害が起きているふりをするところも笑いどころだ。
トップガンに着任してからは、“サイクロン”中将との関係で笑いを取っていく。
マーヴの善良な天然丸出し(非常にADHDっぽい)の受け答えと、“サイクロン”中将の意図をいちいち解説してやる“ウォーロック”少将の世話焼きぶりは常に面白かった。
ペニーがらみで最大の笑いどころは、2度目のデート後、誘われて(1回目と違い、ペニーはわざと玄関ドアを開けっぱなしにした)2階でいちゃいちゃしていたところ、突然アメリアが帰宅して展開するドタバタだ。娘にバレないよう2階の窓から飛び降りたピートは、ばっちりアメリアと目が合ってしまう。ドギマギするおっさんと、「もうママを泣かせないで」とクールに対処する娘。この対比が笑える。
その他、訓練がらみでの笑いどころ(生意気な訓練生達が油断して飛んでいるところを下からマーヴ機にぶち抜かれるシーンとか、腕立て伏せとか)などもあり、基本的にハードでシリアスな話の割には、老若男女誰でも楽しめる作りになっている。
練り上げられ、磨き上げられた脚本と演出の素晴らしさを、観るほどに実感した。
大量の要素がよく整理されていて分かりやすく、いくらでも語れるのは名作の証。
問題はペニーの年齢設定だ。続編を4度観ても分からない。
第1作で、グースの妻は「ピートとペニーは付き合って"いた"」と言っていた。
1986年当時、マーヴ(ピート)は20代。てことは、ペニーも同年代?
にしては、ジェニファー・コネリーは若すぎる。彼女はトムと9歳差だ。
ペニーの娘・アメリアを演じたリリアーナ・レイも中学生くらいだと思う。
マーヴと同年代で中学生の娘が1人って、とんでもない高齢出産。そして離婚歴。
うーん、ペニーって謎だわ!
最後に余談。
『ダークスター』破壊の件で“ハンマー”少将から絞られ、「今後はパイロットなど不要になる」と言われた時、マーヴが口答えした「でも、それは今日ではない」。
前日に『ロード・オブ・ザ・リング』を観たので思い出した。第3部『王の帰還』で、サウロンとの最終決戦に臨む兵士たちを鼓舞する王が、その言葉を繰り返していた。あの場面はめちゃくちゃ感動した。もしかして、これって定型句なのかしらん??
さて。
『ロード・オブ・ザ・リング』IMAX上映と『トップガン』連続上映を観たから、
来週は『アバター 3D 4Kリマスター版』IMAX上映に馳せ参じるぞ!
大阪中之島美術館の岡本太郎展(10/2まで)も観たいし、
あべのハルカス美術館で始まった楳図かずお大美術展も行きたいし。
月末からは大和郡山でウォン・カーウァイの4Kリマスター上映も始まるし。
あー、忙しい! お金も忙しい。爆 うれしい悲鳴を上げる、芸術の秋です。
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