「ギョギョギョ!」でお馴染みのさかなクンの、幼少期から「さかなクン」になるまでを描いた作品。
主人公を演じているのは女優ののん(能年玲奈)ですが、さかなクンのエキセントリックなキャラクターを良く再現していて、見ていてそれほど違和感はありませんでした。
ストーリー展開が良くも悪くもゆるくて、最近のハリウッド映画のような早いテンポに慣れている人は、ちょっと退屈かも知れません。
魚については天才的な知識を持っているさかなクンが、独特な個性の為に学校や職場に馴染めずにいるところは、ユーモラスに描かれていますが、見ていて少し心が重くなります。
しかし、それでも魚が好きという気持ちに変わりがなく、自分に正直なところに胸を打たれました。
個人的に面白かったのは、カブトガニの卵(幼生)が出てきたところ。
カブトガニ自体は、つい最近まで近所の海辺にいたのを見たことがありますし、小学校の理科室に標本があったのですが、卵は初めて見ました。
もうひとつは、さかなクン本人の出演シーン。
あの登場の仕方は、どう見ても変質者w
他にやりようがあったと思うんですよね…。
能年玲奈と水族館の取り合わせは、どこかで見たことがあると思っていたら、「海月姫」に通じるものがあったと思います。
あと、どーでもいいことですが、幼少期のさかなクンが蛸に抱きつかれるところ。
葛飾北斎の「海女と蛸」をなぜか思い出しましたw
この作品は、もうちょっと早く8月後半に公開するべきだと思いました。
夏休みの終わりは、イジメを苦にしている人が登校日を前にして自死を選ぶ事が多い。
この作品を見たら、「学校や職場で辛いことがあっても、いつかは道が開ける」というメッセージが届いて、思い止まるのでは?と思います。
面白かったw
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