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2022年08月23日00:19

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夢を憎むもの

鬼太郎6期マジで神作品じゃないか
つまらない回が一回もない

・ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス

公開時議論になった「ワンダビジョン鑑賞必須問題」、自分も「会員限定のサービスが劇場公開作品の予習作」であることは大いに懐疑的だったが、少なくとも今作に関してはディズニーの姿勢はともかく、ワンダに起きたことは劇中の描写からおおよそ察せるし、WV未見でもまったく問題なく、舞台も視点も目まぐるしく変わるごちゃごちゃした構成ながら見やすくわかりやすい。
演出、視覚はサム・ライミの作家性が大きく押し出されというか監督やりたい放題レベルで、カット割やアングルはまるでホラー、ガンガン人は死ぬし死に方もエグみたっぷりの悪趣味なものだが、MCUの洗練されたVFXとCGが嫌悪感をうまく中和してくれているためポップなグロが楽しめる。おそらく明確に描写された敵でない死人の数は今までで一番ではないだろうか。もちろんグロだけだなく、前作にもあった極彩色に光り、ねじれ、曲がり砕ける世界は驚嘆に値するし、外連味しかないギミックに満ちたアクションも健在。
前述のショッキングな描写や一部キャラの扱いは原作コミック、従来作のファンに文句が出るのかも知れないし、スパイダーマンやアントマンのように安心して地上波で流せる作風ではないが、とにかく最初から最後まで楽しいが詰まった、MCUとサム・ライミが奇跡の融合を果たしたド傑作。

・v フォー・ヴェンデッタ

喋らずとも目で語るナタリー・ポートマン以上に、劇中一度も仮面を外さずとも表情・感情豊かに喋りまくる、強く不気味でユーモラスで嘘つきなVことヒューゴ・ウィーヴィングが凄まじい。尺は少なめだがキレのいいアクション、至る所で流れる、チャイコフスキーをはじめとした高揚させる曲の使い方は、閉塞的なディストピアでの清涼剤として、過激なアナーキストかつテロリストの暴力行為によるファシズム政権の転覆をなそうとするダークヒーローを、まるで正しいものであるかのように(推奨か警鐘かはわからないがおそらく意図して)錯覚させる爽快で危険なものだ。
いわゆるハリウッド的な面白さではなく、政治、思想色も強く、それほど難解でないとはいえ文学を引用した詩的なセリフを読み解く必要もあり見終えると疲れる、鑑賞者に情熱を求める作風ではあるが、やり方の是非はともかく「声を上げよ、行動せよ、抗い戦え」と観客を殴りつけてくる過激な思想の強さと、黒と赤を基調にしたシンプルで鮮烈な映像、スピーディだが理解しやすい話運びで観るものに強い印象を残す怪作にして傑作といっていい。
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