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2022年07月23日16:33

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神々の山嶺(いただき)(Le sommet des dieux)

 夢枕獏の小説を谷口ジローが漫画化した山岳コミックの傑作「神々の山嶺」を、フランスでアニメーション映画化。エベレスト初登頂をめぐる未解決の謎に迫るクライマーたちの姿を描き、第47回セザール賞でアニメーション映画賞を受賞するなど高い評価を獲得した。記録上に残るエベレストの初登頂は1953年だが、伝説的なイギリス人登山家のジョージ・マロリーが1924年6月にエベレストの山頂付近で消息を絶っていたことから、「マロリーが初登頂を成し遂げていたのかもしれない」という説もささやかれていた。ある時、取材でネパールのカトマンズを訪れた雑誌カメラマンの深町誠は、長らく消息不明になっていた孤高の登山家・羽生丈二が、マロリーの遺品と思われるカメラを手に去っていく姿を目撃する。羽生を見つけ出し、マロリーの謎を突き止めようと考えた深町は、羽生の人生の軌跡を追い始めるが、尋常ならざる執念で危険な山に挑み続ける羽生という男の人間性に次第に魅了されていく。やがて2人の運命は交わり、冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑む羽生に、深町も同行することになるが……。日本版は堀内賢雄、大塚明夫、逢坂良太、今井麻美ら実力派声優が吹き替えを担当。(映画.comより)





<2022年7月17日 劇場鑑賞>

 キャラクターの名前も日本名だったし、きれいに吹き替わっていたので、すっかり邦画だと思っていたら、フランス映画だったのですね!意外です。私個人は、末弟が山岳部だった以外は山に接点はなく、こういった話は読んだこともなかったですし、コミックも知りませんでした。今回も、続けて映画を見るのに、ちょうどいい上映時間だったから触手が伸びただけでした。しかし・・・正直、衝撃を受けました。これほどの話だなんて。もちろん、私は素人ですから、よく理解できていない部分もあるでしょう。それでも、得も言われぬ感動を受けました。映画を見終わった後、思わず末弟にメールをしてしまったほどです。「見ごたえのある映画がある」と。

 日本版のチラシに書いてあるような「最大の謎にせまる」っていう話がメインではなくて、それをきっかけとして、山に魅入られた男たちの人生を描写してゆく・・・そんな感じです。何かに魅入られてしまった人間は、もう他人がどうこう言っても仕方がないですね。「そこに山があるから」状態なわけで、人生において、それがすべてなんですから。でもそれは、なにも山に限ったことではなくて、好きであればなんだって誰だってそうなると思うし、この映画でも、こだわり続ける男たちのことは肯定的に描いてあるので、見やすい映画になっていたと思います。もちろん、過酷な描写が心に痛かったですし、見るのも辛い出来事もあるわけですけど、でもそれも人生。ある意味、これだけ自分に正直に生きてゆけたら、後悔もないだろうと思うのです。かわいがっていた少年の件だけは、自分を許せなかったかもしれないけれど。

 見るには覚悟のいる映画だと思うけれど、素晴らしかった。私にはまねできない人生だけれど、どの人も”プロ意識”に徹していて、気持ちよかったです。秀作です。
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