つい夜更かししちゃう。
・007 慰めの報酬
2時間越えが当り前の007シリーズでは異色の短さ(106分)の中にアクションがぎゅうぎゅうに詰まっており楽に観られる、と言いたいところだが前作「カジノ・ロワイヤル」直後から始まる完全な続編となっており前作の鑑賞は必須。アクション・チェイスはカット割りが多すぎて何がどうなっているかわかりづらい。
新人らしい粗削りさが魅力でもあった前作に比べ、洗練されたクールさ、非情さの中にも大切な友の死に情の深さも垣間見えるクレイグ・ボンドは益々魅力を増し、オペラと連動した銃撃戦に代表される工夫と、ボートチェイスなど従来のシリーズでお馴染の要素をミックスして新しいアクションを見せようとしている試みは伝わる。
・ラスト・ウィッチ・ハンター
アクションはもっさり気味で思ったより量も少ない。ラストもあっさりで肉弾戦や剣戟を期待するとスカされる。魔術のキモいエフェクトや怪物のデザイン、クライマックスの魔女の姿はいかにもラスボスでたいへん良い感じだけにテンポの悪さと雑さが残念。鉄と火が弱点ってわかってるのに何も対策しない魔女もアホだし、妻子の幻覚何度見せんだよ。
殺伐とした中にも茶目っ気あるシーンもあり、良くも悪くも軽くなっている。
前半の展開のせいでイライジャの役割がおおよそ予想ついてしまったのは残念。というか彼の扱いが全体的に酷すぎる。ガンガンに続編を意識した終わりだが、この出来で作られるのかなあ?
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