いきなり仕事が忙しくなって戸惑ってる。
・アンチャーテッド
みんな大好きトムホランド、「スパイダーマン ノーウェイホーム」で「もう全人類の甥っ子なんて失礼だな」と思ったら今作で「あれ、甥っ子...?」ってな?くらいトムホがトムホすぎて最高だった。
相棒のマークウォールバーグを見るのは「マイル22」以来だが中盤まではこんな味のある表情も見せられるのかと感心するも後半はいつもの脳筋。これはこれで好きだけど。
悪いやつだけどそれだけじゃないバックグラウンドを感じさせたアントニオバンデラスが途中で「ただの悪いやつ」にとって替わられてしまうのは残念だし、俳優陣の演技とは別に、雑で強引なストーリーのせいで会話の内容や行動心理が不自然に捻じ曲げられている感を数箇所で感じた。そのせいかヒロイン?がただ勝手で不愉快なキャラに...
アクションアドベンチャー部分に関しては、映画の約半分が大都会バルセロナの地下で鍵をガチャガチャ仕掛けジャカスカ、ゲーム版バイオハザードをプレイしてる気分で心配になるが、飛行機以降はスケールとダイナミックさが一気に増し、これぞスクリーンで堪能するに相応しい豪快な大作と化す。
総じて、予想や期待を超えてはこないが充分に応えてくれる良作だろう。
・ヴァレンタイン ヒーロー誕生
インドネシア発のシラットアクションヒーローもの。シラット映画といえばイコ・ウワイスだが、彼にはさすがに及ばなくとも紫コスチュームにマスクのヒット・ガールのような主人公はなかなかの体術を見せてくれる。個々のアクションレベルは玉石混交で敵の造形は安っぽく撮り方も一級品とは言い難いが手錠を武器にするのは新鮮だし、手作りヒーローが反省と改善で鍛錬・アップデートしていく姿にもワクワク。
頭を空っぽにして見るほど単純ではないが会話の端々まできちんと聞いていればおおよそ予想できるちょうどいい捻りと伏線の張り方も良い。
手放しに褒められる部分だけではなく、後半の超重要な出来事がめちゃくちゃあっさり風味で何も心が動かなかったり、主人公とシャドー周り以外の(警察とか)動きや空気が全体的にピリッとせずダラダラしていたり、クライマックスのクライマックスで主人公が蚊帳の外だったり、満を持して登場のバイクが何の活躍もしなかったり(超安全運転!)と色々とお粗末な部分も多い。
インドネシアの「スカイラー・コミックス」発、ヒーローユニバース(インドネシア版MCUのようなもの)第一作目として製作されたものらしく、世界観の広がりやラストには(昨今のユニバース作品に倣ってかポストクレジットシーンまである)別作品へのヒキもしっかり見える。
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