早く「シン・ウルトラマン」の感想を書きたいのだが、その前に一言書いておきたい。
ネットの一部で問題になっている「長澤まさみ尻パン」問題である。
ネタバレにはならないので該当シーンを説明すると、禍特対が現場に出撃する際、長澤まさみが自分の尻を両手でパンと叩き、「気合い入れてくわよ」というのである。
さらに、その後の出撃では同僚の早見あかりの尻をポンと叩き、同じセリフを言う。
これに批判が寄せられているんですね。色々あるが、基本的にはセクハラだと言うんです。不快だという。
わからん。いや、そう言う反応が出ることは理解できないわけではないが、同意はできない。そうですか?
私がこのシーンを最初に観た時の心境は「はっははー」である。そういうタチの女性なのね、わかりました、です。
これをもってして長澤まさみが性的に蹂躙されてるとか侮蔑されてるとは思わなかった。早見あかりが長澤まさみに性的嫌がらせをされてるとも思わなかった。思いますか?
ネット上の批判はそうではなく、こういうシーンというか描写が必要なのか、ということのようです。非常に「オヤジ的視点」による不快なシーンであると。
まあそう思う人のことを一概に否定はしないが、じゃあ「死刑にいたる病」のようなゴアな殺人シーンはどうなんだよう、あれ観て不快にならないのかよう、と思う。
しかし、あれとか幾多の映画に数ある例えば殺人シーンは「これはいけないことなんですよ」という合意の上に成り立っているので、不快でもオッケーということなんですね。
ひるがえって「シン・ウルトラマン」の尻パンは、やっちゃいけないことではなく、親父たちの娯楽として挿入されたシーンです、けしからん、ということらしい。
正直にいうと、うーんそんなにめくじら立てることかなあ、なんか生き難い世の中になってるのかなあ、という感じです。
例えば「エヴァンゲリオン」なんかでも扇情的なシーンは多々あったよね。例を挙げればアスカが「このプラグスーツ、小さくない?」と(それこそ)尻を突き出すシーンとか。あの時殊更にセクハラだと述べた発言を寡聞にして知りません。
この尻パンシーンを不可とする論理的説明を求む。
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