mixiユーザー(id:1471688)

2022年05月03日06:35

301 view

【美術】「没後50年 鏑木清方展」(後期)

皆様、おはようございます。東京は竹橋にある東京国立近代美術館にて5月8日迄開催中の「没後50年 鏑木清方展」の後期に清方ファンの某局の方さまと一緒に鑑賞致しました。その感想です。

鏑木清方(1878-1972)の代表作として知られ、長きにわたり所在不明だった《築地明石町》(1927年)と、合わせて三部作となる《新富町》《浜町河岸》(どちらも1930年)は、2018年に再発見され、翌年に当館のコレクションに加わりました。この三部作をはじめとする109件の日本画作品で構成する清方の大規模な回顧展です。
浮世絵系の挿絵画家からスタートした清方は、その出自を常に意識しながら、晩年に至るまで、庶民の暮らしや文学、芸能のなかに作品の主題を求め続けました。本展覧会では、そうした清方の関心の「変わらなさ」に注目し、いくつかのテーマに分けて作品を並列的に紹介してゆきます。関東大震災と太平洋戦争を経て、人々の生活も心情も変わっていくなか、あえて不変を貫いた清方の信念と作品は、震災を経験しコロナ禍にあえぐいまの私たちに強く響くことでしょう。


前期を清方ファンの某局の方さまと御相伴して共に思ったことがありまして「福富太郎先生のコレクションから一点も出ていないね」と言う意外性でありましたが、後期は福富太郎コレクション資料室より『薄雪』を含めた5作品が貸し出されております。今回異色作である『妖魚』が出て居なかったのは、「あやしい絵展」での重複を避ける為だったと考えております。今回堪能したのは福富太郎コレクション準備室より「コレクター福富太郎の眼」展にも出展されなかった『道成寺(山づくし)、鷺娘』の二双の屏風と掛け軸の『春の夜のうらみ』(新潟県立美術館・万代美術館蔵)の二作品でしてこの二作品を観る為だけに後期に来る価値はあったねと清方ファンの某局の方さまとしばし歓談したのでありました。終盤間近でGW真っ最中の為、大変な混雑が予想されますが、チケットが取れれば是非にとお薦めしたい展覧会でありました。

https://kiyokata2022.jp/
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年05月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031