5月1日、大和郡山で鑑賞。観客は20人くらい。
ミニシアター系の社会派作品にしては珍しく盛況だった。
イランの名匠といわれるアスガー・ファルハディの監督・脚本作品。
本作は盗作問題でも注目された。
レビューしたマイミクさんが多かったので、気乗りしなかったが観に行った。
公式
https://synca.jp/ahero/
余談だが、10年前に作られた同名の英国映画がある。 邦題が紛らわしい。
https://youtu.be/xleyEg01Tig
イランは「不思議の国」である。 真剣に見ていても、謎だらけだった。
そもそも、「金貨を落とし主に返す」行為は、英雄とまで称えられる美談なのか?
なぜ、婚約者と主人公は、拾得物を「警察へ」届けなかったのか?
なぜ、主人公は(すでに独身の立場であるのに)「婚約者」の存在と
「自分ではなく、彼女が金貨を拾った」事実を隠したのか?
(名誉を重んじる割に、TVの要望で再現証言=自ら「嘘」をつく矛盾も不思議)
なぜ、連絡先に、使用禁止である刑務所の電話番号をわざわざ使ったのか?
(姉宅の電話番号でも、彼女の携帯でも良かったはずなのに)
なぜ、元嫁(借金を肩代わりして主人公を訴えた男の妹)は、吃音症の一人息子を
服役中である主人公に押し付けたっきり、学校からの呼び出しにも応じないのか?
今まで両親から放ったらかしにされているのに、なぜ、主人公の息子は、
「ママだけでなくパパまでもが再婚するのは悲しい」と泣くのか?
パパが刑務所から一時帰宅した折には、全く言うことを聞かずゲーム三昧なのに。
なぜ、民事事件で「収監」するのか? 釈放の条件は? 刑期は?
稼げなければ永遠に返済を得られないのに、なぜ訴えて収監させる? 復讐?
こんなことで囚人が増える一方=経費増大でも、イラン国家は大丈夫なのか?
本当に収監すべきは、「事業資金を持ち逃げした友人(横領罪)」なのでは?
なぜ、イランには自己破産制度がないのか?
なぜ、主人公の婚約者は、「主人公に黙って」先に金貨を売却しなかったのか?
(日本なら、そうすれば婚約者は遺失物等横領罪だが、取得した財物の処分に関して
善意の第三者に対抗できないので、彼女に金を払ってもらった主人公は助かる)
なぜ、義兄は、金を騙し取られた主人公をとことん憎み、悪く思っているのか?
「半額は現金、残りは働いて返す」との返済案を拒否し、彼を追い詰めるのか?
なぜ、金貨を落とした女は「プロの諜報員並みに」素性を隠していたのか?
彼女は本当に絨毯職人だったのか?
なぜ、SNSで「この美談は詐欺だ」という噂が広まったのか? 称賛への妬み??
なぜ、採用担当者は主人公をとことん疑い、彼の証人よりSNSの噂を信じたのか?
なぜ、女が金貨の鑑定を依頼した貴金属店の店員らを、証人に頼まなかったのか?
(彼らとタクシー運転手の証言があれば、婚約者に偽証させずに済んでのでは)
なぜ、「金貨を拾った日以前に、刑務所から義兄に金を返すとメールした」のか?
(そんなことが話の冒頭にあったっけ?細かい話なので覚えてない)
そのメールを、「誰が」採用担当者に送ったのか? その目的とは?
激昂した主人公が義兄に殴りかかる動画を撮ったのは誰? 動画を拡散したのは誰?
吃音症の息子に父の弁護を強いてSNS用の動画を撮ろうとした男の立場は?
刑務所の人間だと思っていたが、実はマスコミの人間だったのか?
……突っ込みどころが多すぎて、モヤモヤするばかり。 面白くなかった。
唯一はっきり感じたのは、この映画には「悪意」と「偽善」が充満していたこと。
それと、慈善団体の表彰式で、吃音症の息子にスピーチさせる主人公の無神経さ。
普通の人間でも、いきなり、大勢の前で話せと言われたらテンパるのに。
クライマックスで、どもりながら父の弁護を録画される息子の姿が可哀想と言うなら
ステージに促された時点で子供の負担を思いやって断るのが親だろう。
主人公は、悪人とまでは言えないが、「中途半端な偽善者」という印象だった。
https://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=1833905&id=5309461
終始グダグダでイライラする物語。 気晴らしには全く向かない。
「借金で服役中の主人公が、休暇で帰省した時、恋人が拾った金貨を売って無罪放免になろうと考えたが、やはり落とし主にへ返すことに…」という設定を読んだだけで、イランはカオスだと感じた。
友人と共同事業を始めるため多額の借金をし、その金を相方に持ち逃げされ、保証人の元義兄(元嫁とは関係が悪い)に支払わせた主人公。返済できず義兄から訴えられ、投獄された。(イランでは民事も刑事もごっちゃ。自己破産制度もない?) 囚人に「休暇」があるユルさも驚き。
その上、死刑囚さえ金を払えば刑を免れるという!殺人犯でもだ。二の句が継げない。
元は実話だというが、金貨を持ち主に返しただけで英雄扱い、多額の寄付が集まるという話も日本人からすると不思議千万。常識が違いすぎて呆然と眺めた。
中途半端な正義感やプライドはあるが、基本的に流されやすく、ええカッコしいな主人公。彼は場当たり的についた小さな嘘で追い詰められていく。とことん運が悪い。散々すったもんだして親子とも傷ついた挙句、元通り収監されて終わり。
これなら、さくっと金貨をネコババして借金を返せば良かったね!と思った。
この物語に教訓はない。スカッと気持ちの良い登場人物も皆無だった。
印象に残ったのは「人間の悪意」ばかり。実に後味が悪かった。
監督は「人間の実態はこんなものですよ」と言いたかったのか。
彼自身も、女性弟子のアイデアをパクって本作を撮り、抗議されたら彼女を訴えるような人間だからなぁ。
hayamiさんの日記 2022年04月01日 〜出まかせやがてそれは虚偽
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1981965164&owner_id=2399973
ケスさんの日記 2022年04月10日
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1982036137&owner_id=12923117
天羽鈴さんの日記(note)
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1982154262&owner_id=10059699
https://note.com/11030520na/n/n0bc7833ad72a
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