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2022年04月16日11:08

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習近平の黒厚学

 ここで懸念されるのは中国だ。中国はロシアへの制裁を科していない。2カ国の人口は合計で15億人超。世界の推計人口79億人の5分の1近くだ。

 もし習近平がロシアを支援する動きに出たら、国際社会は巨大な勢力と対立することになる。未曽有の大戦となるだろう。そうならないことを願う。
……と三枝成彰は書いているが、たぶんそうはならないだろう。なぜなら、戦争してるロシアを今助けたって中国には何の得にもならないからである。それどころかロシアがウクライナで実質的に敗北した後、すっかり落ちぶれたロシアを中国が実質的に掌握するチャンスが巡ってくる。

中国の報道はロシア寄りだと聞くが、小生の予想では、中国はロシアに具体的な支援はほとんどせず、ロシアがウクライナで泥沼にはまってズダボロになり、消耗した末に撤収するまで冷ややかに見守り続けると思う。

もともとロシアの経済力は大韓民国より少し下という程度である。それでいて世界第2位といわれた軍事力を維持していたのだが、このウクライナ侵攻で、その実態がお粗末なものであることを満天下に示してしまった。フィンランドがNATO入りを希望するなど、ロシアの近隣国はおしなべてロシアへの警戒感と敵意を隠さなくなった。外資系企業の商標権も守らない国ということで世界の経済界からの信用も失った。こういったことはもう今すぐ戦争を止めたところで回復できない。

中国は戦争が続いている間、「他の奴はみんなお前をワルだと言ってるけど、俺はお前を信じてるから!」というメッセージを送り続けながら実際は何一つ助けの手を差し伸べず、戦争が終わってから、「もう気は済んだかい? 無茶しやがって……。世界を敵に回してしまったけど、でも俺はお前とずっと一緒にいるからね!」みたいな調子で経済援助やら借款やらをふんだんに与えてロシアを借金漬けにし、ロシアの天然資源は中国資本の手中に落ち、ロシア企業およびロシアに「接収」された元多国籍企業も中国企業が買収し、ひいてはロシアを中国の経済圏・影響圏に取り込んでしまう……というようなことを企んでいるのではないか。「漁夫の利」の見本みたいな話である。

『黒厚学』という本が少し前に話題になったが、今から世界はその生きた事例を目にすることになるだろう。

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歴史にみるロシアの残虐性 習近平が支援すれば未曾有の大戦に…(三枝成彰)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a2dbde8eaae48bc18f343d73eafa9b8c25bff55
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