mixiユーザー(id:34702285)

Javascript の設定が無効になっているため、一部の機能を利用できません。

詳細はヘルプをご覧ください。

2022年03月30日15:08

96 view

【18】春の近江路

3月29日(火)

彦根駅では近江鉄道の｢ガチャコン駅長｣がお出迎え。同鉄道を地元民は｢ガチャコン｣と呼ぶそうだ。

解体問題で世間の注目を浴びた｢豊郷小学校｣を見学。
ヴォーリズ建築として有名な校舎は、昭和12年に丸紅商店の専務であった古川鉄治郎により寄贈されました。
70年以上が経ち、耐震や老朽化で建て替えするかどうか、町民を二分する騒動に発展しましたが、教育·福祉、そして観光施設として保存される事になりました。

立派な講堂、校舎内の教室や廊下もピカピカに磨きあげられております。
階段には｢ウサギと亀｣が競争するモニュメント。
売店で｢亀ロンパン｣と｢プリン｣のおやつをいただきました。
女性·子どもは昔の制服での記念撮影も出来ます。

右下2枚の写真は、白鷺が羽を広げたような旧校舎と、その内部から見える新校舎。

続いて｢伊藤忠兵衛記念館｣訪問。
伊藤忠商事·丸紅の創始者·伊藤忠兵衛の生家を記念館としています。
現在でも新入社員の研修場所になっており、｢開国後の我が国は、貿易の拡大によって開かれなければならない｣と信念を貫いた、忠兵衛の本家を解放している。

｢質素倹約｣を旨とし、｢正直である事｣を解く展示。庭も質素な造りで、管理者の方の説明も丁寧で分かり易かった。

何と先程の小学校同様、無料開放されていて驚きます。一見の価値ありな2施設でした。

ありゃ、変な番頭どんが写り込んどる(笑)

昼食は豊郷駅近くの｢三羽鶴｣でトンカツ定食。田舎の店、のんびりしておりまして、着膳まで20分

電車で一駅、愛知川(えちがわ)駅へ。

酒蔵｢藤居本家｣訪問。
欅一本柱は2階まで延びる、釘を使わない立派な店舗を構えています。
｢滋賀·渡船｣は、酒米として有名な｢山田錦｣の父系の品種｢渡船｣を使う。
この米は栽培が難しく、次第に姿を消した。
半世紀ぶりに関係者の熱心な努力により蘇り、少量ではあるが醸造された貴重な酒。
もちろん、超熟のもう一本と買いました

お値段忘れた

4合瓶 2本で5000円弱だったと思う。

順序が逆ですが、愛知川駅到着してまずは｢しろ平老舗｣(しろへいろうほ)で｢きんかん大福｣(@189円×12個)を購入。甘露煮した金柑のほどよい苦味と酸味、あっさりした白餡、柔らかい羽二重餅で包まれた、おいらでも好きな味でございます。

その後、｢ゆめまちテラスえち｣を訪問。
隣が県立｢愛知高校｣、近くの交差点が｢長野｣で、昨日皆様を混乱させる為につぶやきましてん

大正時代建築の元愛知郡役所を利用した、近江の麻織物·近江上布に触れられるこの施設。
目玉は日本で唯一、｢天秤腰機｣の｢機織り｣体験が出来る事です。

ところが予約制らしく、やんわり断られたのですが、持参の｢滋賀たび｣パンフにその記載がなく、対応のお姉さん事務所に消えた。

｢お時間大丈夫ですか？ 1時間待っていただいたら職人が来れるのですが…｣

もちろんOK。そしてその待ち時間に車で先程の酒蔵まで連れて行ってもらえる事になったのであります

予定では桃井さんだけ機織り体験、その間においらは酒の買い出しだったけど、おいらも機織り体験出来るのよ

さすが近江商人の心意気。
｢損して得とれ｣ですな。

機織り機で悪戦苦闘する事90分。
10cm四方のコースターが完成しましたが、腰が痛いわ、足はツルわの大騒動(笑)
2000円で貴重な体験、なぜか涙ぐむ桃井さんであります

夏には麻糸を手作業で取りだし、手積み·機織りが出来るフルコースも体験出来るそうで、こりゃ再訪決定だね

だんだん陽がかたむき、｢豊満神社｣参拝は諦める。美人祈願の珍しい神社、｢とよみつ｣と読むんですよ。

愛知川駅前にはこの地域の工芸品｢びんてまり｣をモチーフにした郵便ポスト。
丸くて(家庭円満)、中がよく見える(仲良く)事から、婚礼の縁起物にも使われるそうだ。

彦根に戻りスーパーを覗き野菜等買い出し。そして駅前食堂｢八千代｣で｢ひこね飯｣の夕食。
牛スジ肉を煮込んだ物に赤蒟蒻·温玉が乗った丼、蕎麦と小鮎佃煮付きで1500円。

余談ですが、街角でよく見かける飛び出し注意の｢とびたくん｣はこの辺り、東近江市の看板屋さんが考案したそうですわ