※画像はくだんのコラム
※この随筆は2017年10月27日に執筆したものに加筆修正しました。
2017年10月25日、水曜日の東京新聞夕刊文芸コラム「大波小波」に「文化作品無回答なんて」という題で「候補者の訴え」氏が書いていたのは、憲さんと同じ東京新聞朝刊下町版「小選挙区候補者アンケート」の最後の問い「人生に影響を与えた書籍・映画・音楽などの文化作品」に対するコメントでしたよ。
「候補者の訴え」氏が問題にしていたのは無回答が五人に一人と多く、彼も政策が共感できても、その欄が無回答だった人には投票しなかったらしい。
で、氏曰く「最多回答は司馬遼太郎作品(七人)で四十代から七十代までと世代を超えるが、ほとんど自民党。司馬史観は『リベラル』には通じないのか。」って、通じないでしょ。
っつーか、司馬史観が連綿と薩長藩閥政治〜自民党政治へと続いている政治の思想的バックボーンじゃないの?
さらに曰く「共産党候補はマルクスやエンゲルスを律儀に挙げるが、二十代の新人が赤川次郎を挙げた。憂うべきか、喜ぶべきか。」だって。
喜ぶべきでしょ。
憲さんもいったけど、「人生に影響を与えた(最大の!)書籍・映画・音楽などの文化作品」があの小難しいマルクスの著作じゃ人生ちょっと寂しくないか?
確かにマルクスやレーニンの著作は若い頃読んで少なからず影響は受けるけど、少なくとも「人生に影響を与えた(最大の!)書籍・映画・音楽などの文化作品」ではないでしょう。
やっぱりそれ以上に人生に影響を与えた「文化作品」てあるでしょうに。
さすがに憲さん、「赤川次郎」じゃないけどね。
(´艸`)くすくす
で、最後に氏は「有権者は政策の○✕だけでは安心できない。背景の人生観を見たい。」とまとめているがもっともである。
それにしても、この「大波小波」なる文芸匿名コラム、長い歴史があるのだが、錚々たる文芸評論家が歴代執筆してきたみたいだよ。
しかし、憲さんと目の付け所が一緒とはね!
参考
↓
東京新聞「大波小波80年」特集から(上)勝又浩氏は昭和文学の痕跡を発掘
http://blog.livedoor.jp/hbk3253/archives/51371114.html
憲さんも文芸評論家になろうかしらん
( ̄ー ̄)ムフフ
どーよっ!
どーなのよっ?
以下、くだんのコラム全文
大波小波
2017. 10.25
文化作品 無回答なんて
今回の衆院選で、無党派層の自分の投票行動に最も影響を与えたのが、本紙朝刊「小選挙区候補者アンケート」だった。
都内在住の私が見たのは、東京二十五選挙区版(十七〜十九日掲載)で、憲法改正、消費税、安保法制、原発等について全八問。まず、自分でそれぞれの質問に〇✕をつけ、その○✕ときれいに重なる候補に投票しようと思った。が、重なる候補は最後の問いに無回答だったので、私は迷った末、別の候補に投票した。
最後の問いは、「人生に影響を与えた書籍・映画・音楽などの文化作品を一つだけ挙げてください」。二十五選挙区を眺めると、無回答が十九人で、五人に一人の割合である。政策と無関係だから、答える必要を認めなかったのか。それとも、文字どおり何もないから答えないのか。まさか。理解に苦しむ。
最多回答は司馬遼太郎作品(七人)で、四十代から七十代までと世代を超えるが、ほとんど自民党。司馬史観は「リベラル」には通じないのか。共産党候補はマルクスやエンゲルスを律義に挙げるが、二十代の新人が赤川次郎を挙げた。憂うべきか、喜ぶべきか。
有権者は政策の〇✕だけでは安心できない。背景の人生観を見たい。次回は、回答を。(候補者への訴え)
以上
ログインしてコメントを確認・投稿する