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2022年02月22日00:23

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そんな虫のいい話があるならむしろ真剣に考えてみよう

「人口減で巨利を得る仕組み」

小生などは内田樹氏とは逆に「ソレいいじゃん!」と思ってしまう……。少子高齢化が叫ばれる昨今、人口が減ってもなお巨利が得られるなら結構な話だ。むろんその利益が少数者に独占されるのでなく、一般市民に広く行き渡らせられるのであればだが。そして人間が減ったら自然環境への負荷も減り、自然が回復するだろう。(ただしその分、シカ、カモシカ、イノシシ、クマ、サルなどの野生動物が農地を荒らしたり、都市部に出てくるといった事例は今以上に増えるだろうが……)
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少子高齢化で人口が減り、減った人口を中核都市に集中させる。そうするとかつての田舎は文字通りの無人の野になって、悪徳業者が産廃を捨てまくり、野放図にソーラーパネルや風力発電の風車を並べまくって利益を貪るにちがいない、と内田樹は危惧しているようだ。
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しかし、いくら悪徳業者だって利用(悪用)できる土地には限りがあるだろう。さらに、市町村の周辺で持続可能な方法で発電する「電力の自給自足」ができれば、都市部への集中とは逆に、少ないコストで地方の小集落が維持できるようになるかもしれない。そうなると大規模な送電線などは必要がなくなり、原子力ムラなどはもはや存在意義を失うのである。
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小生などはそれよりも、水源地などのような場所を目先のカネ目当てに安易に外国資本に売り渡してしまい、その下流の住民に多大な悪影響を及ぼすといったことを心配する。
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そういう事態を防ぐためにも、「人口が減っても巨利(というほどでなくても)を生み、多くの人が食べていけるにはどうしたらいいか?」を真剣に考えてみたい。
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ジム・ロジャースは、日本で今後伸びる事業の一つとして、農業を挙げた。調べてみると、今はまだ日本で農業をやって利益を上げるのは難しいという話で、実際に儲けるなら、相当考えて利益の出る事業構造を作り込まなければならないだろう。しかし、コロナ禍によるサプライチェーンの断絶で、たとえばマクドナルドでは、アメリカからのポテト輸入が止まったのでSサイズしか売らないということになった。食料特に農産物を輸入に頼ることの危険性と、食糧自給の重要性を図らずも露呈したわけである。このことは新しい農業の模索を後押しするかもしれない。
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また面白そうなのは「陸上養殖」である。それもマダイとかヒラメとかフグとかエビといった付加価値の高い海水魚をあえて内陸で養殖する。清浄な水がふんだんに入手できる過疎地域なら、これも有望である。これだと海に生け簀を作る養殖と違ってエサや魚の糞などで海を汚すことがなく、野生の寄生虫などもつかず、水質も完璧に管理できて赤潮などのリスクも回避できる。エサを通して毒を蓄積するフグもこれだと無毒になり、肝なんかも食べることができる。今では淡水に特殊な加工を施して海水魚が生きられるようにする技術も開発されているという。
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所謂氷河期世代は、ちょうど小生くらいの世代にあたる。就職する頃がちょうど「氷河期」で、中年になるまで「食える」仕事に就けなかった人々がたくさんいる。氷河期世代がちゃんと食えて老後の貯えもできるような雇用や産業の創出が早急に望まれている。
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日本・韓国はすでに人口の下り坂に差し掛かり、台湾も中国もタイなどの東南アジア諸国もじきに後追いする趨勢である。しかし別の地域、たとえばインド・中東・アフリカなどではまだ人口増が続き、食糧確保の問題が深刻化するといわれる。もう一つ、中国は今しばらく経済成長を続け、強力な経済力で食料を買いまくっている。落ち目の日本は食料などを輸入しようにも世界で買い負けていくだろう。そうした情勢を見ても、日本国内で食料自給率を高め、さらに外国にまで売れるようにすること、そして持続的な産業を生み出すことは重要である。

https://dot.asahi.com/aera/2022020700080.html?page=1&fbclid=IwAR3PRLrBSuudBqFxo3OzJIDCkMYIYFMsMFirr2nObGA8oVjk2KDdMkSyBoI

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