mixiユーザー(id:7410632)

2022年02月05日11:00

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1月の。

1月に観たのは『バンカー・パレス・ホテル』。

●『バンカー・パレス・ホテル』
政権崩壊間近な何処かの国。革命軍の戦火から逃れ、秘密の地下ホテルへ避難した党幹部たち。しかし彼らを招集した大統領は現れず、地上から隔絶した閉鎖空間で怠惰に過ごす幹部たち。其処に革命戦士や失脚させられた元幹部も入り込み……。
地上への連絡手段も脱出手段もなく閉塞した地下シェルターで調子の悪い人造人間たちに世話をされながら、一向に顔を見せない閣下を待つお偉いさんたち。侵入者。ホテル内の寒冷化。ロボットの調子はますます悪くなり、徐々に壊れてゆく状況下で何をしたらいいか判らず、ただただ混乱してゆく彼ら。
ストーリィはまぁあるけど説明されない部分も多く、最後まで観ても何がどうなったのかよく判らない。ラストで『限界に達した旧体制を壊し新しい世界に引き継ぐのが目的。そのために旧体制の支配者たちを集めて始末した』的なコトをやっと現れた大統領が云うのだけどその大統領自身が滅びるシィンは描かれない。まぁ描かれてないってコトは地下空間及び党幹部たちと命運を共にしたのかも知らんけど。
ただ、そうだとしても地上でクララを出迎えるのは彼女の仲間の革命軍ではなく地下で死んだハズのオルムなのだよね。しかも車内にもう一人オルムが居るしね。地下に居たのはロボットぽかったのでこのどっちかが本物なのか、或いは全員ロボなのか。引き継がれた『新しい世界』とは一体何なのか。
そのキーとなるであろうクララが委ねられた伝言も『禁止された異言語』で語られるため、クララには判るが視聴者には判らない。徹底した曖昧さで映画は締められる。まぁでも未来ってそんなモンよね。これからどうなるのか、どうしたらいいのか、それはクララには判らないし、視聴者も同じく判らない。
雰囲気を楽しむ映画だね。こう云う映画はそれでいいのだと思うよ。蒼い世界に降り注ぐ白い酸性雨。ホテルへの道を開く捨てられた機関車。蒸気をまとった巨大なエレベータ。地下の冷たい石造りの閉鎖空間。白く濁って冷たい水をたたえた底知れぬプール。非常に好みの雰囲気の映画でしたので満足です。
ぎくしゃくと駆動するぽんこつロボたちが愛らしい。調子が悪くなると後頭部を叩かれるのだよ。昭和のテレビか。それと骨折した脚を引きずり鉄格子にしがみついて必死に叫ぶザルガの姿が印象に残る。アト皮肉ばかり云って居て、あらゆるモノが凍り付いた終盤、プールサイドで凍死して居たソラルと。

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つうワケでまぁ月間賞も何もないワケなのだけどもずっと気になって居た映画だし、観られてとても満足でしたコトよ?
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