カムカムに診る自転車と髪結の亭主

世間の不評が気になるのか、清潔なドラマにしたいのは分かりますが、昭和何年の設定になるのかな。

あの当時数年の時代の子供たちほとんどが汚かった。それに自転車は大人の自転車を借りて三角乗りでした。
アニメ「トトロ」のさつきちゃんの乗り方でした。

ほぼ、セレブな家庭なら、補助クルマ付きの子供用自転車はありました。私が育った下町では稀でしたが。むしろそんなのに乗っている子供を見ると羨ましい反面、ヘタクソっと見下していました。

なぜなら、倒れ防止の補助クルマ付きの子は自転車が乗れないので、バランス感覚が解らずに皆どこか斜めに乗っていたからです。（笑）

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　ちょっと、一休み、Laraの停留所です。


それにオダギリジョーが演じる亭主。何？　病気？　どうも「時効警察」のおとぼけ警察官でヒットしたので、あのとぼけた演技は彼にピッタシ！で、マイブームです。まるで髪結の亭主並み…わが父を思い出してしまいました。父はあんなに優しくて明るいおとぼけキャラではない。う〜ん、ふだんは暗く酒飲みで寂しがりやの残念なダザイ（太宰治）でしたかね。

そう、戦時中の話。母は体の弱い亭主の代わりに買い出しに通い、日常の食料を母は調達していました。着物や鉄屑を持参し、やっと手に入れた重たいお米や野菜を背に、大層な肉体労働だったらしい。買い出しは法律違反だからだと、配給だけで栄養失調で亡くなった裁判所関係者もいた時代です。

子供が欲しくてたまらなかった母は、妊娠しながらも3度の流産をし、もうこの次妊娠してお腹で育たなかったなら、子供は授からないよっと、産婦人科の女赤髭先生に言われていたそうです。

三人目は、ツマヨウジほどのオチンチンがついていた男の子で死産だったのです。死にたい程に悔しかったでしょうね。

そして、そして、時を経て、高齢出産年齢で、なんと四人目にやっと私がお腹に宿ったのでした。

ですが、早産で平均体重にはほど遠く、あと数グラム少なかったら、保育器のお世話になっていたという…私のこの世に出でた課題となったのでありました。つまり体重が平均以下で産まれ、育つかどうかも解らない。ましてや体が弱く産まれて来たかも知れないと言うことであります。

戦後、産めよ増やせよの時代で、子が出来ない女は、世間の屈辱にさらされ、耐えられなかったと感じます。
種無しスイカともウワサされたそうな。今ならマタハラ、セクハラ、モラハラ、ナンタラハラで問題になるでしょう。
種無しいう言葉も変だな。卵無しならわかるけど、種無しなら夫側への言葉になるのでは無いのかな？

やっと出来た！　命のありがたさ！　子が乱世の世へ産まれいずる悩みはあるものの…何も無い、おむつすら手作りで、子供を授かった喜び以上に、これからこの子をどうやって育てていけば良いのかのスベすら解らない状態です。お嬢ちゃまとおぼっちゃま育ちの両親ですが、身内からギガ反対されての強行結婚でしたから、身内の付き合いも拒否し、たよる事など全くできない。母は子を授かった歓喜から気丈な女子になっていったのであります。←いや元々お嬢様育ちでワガママで気丈でしたけどね。

母は栄養失調寸前で、我が子に捧げる母乳も出ずに悩んだと思います。

今のように、各社こぞっての粉ミルク合戦すら皆無の時代。赤ちゃんグッズなんて何もない。しかも亭主は病気でワガママで現金収入すら無い。たまに体の具合の良い時の日給程度だったのかも。母の桐箪笥の着物はどんどんっと質屋に流れて行きました。

さて朝ドラなら、どうするんかい？　

私の日記も15年目、終活のためお世話になりつつあります。mixiさんには、テラ感謝です。