スタイリッシュな英国紳士が過激なアクションを繰り広げる人気スパイアクション「キングスマン」シリーズの3作目。第1次世界大戦を背景に、世界最強のスパイ組織「キングスマン」誕生の秘話を描く。表向きは高級紳士服テーラーだが実は世界最強のスパイ組織という「キングスマン」。国家に属さない秘密結社である彼らの最初の任務は、世界大戦を終わらせることだった。1914年、世界大戦を裏でひそかに操る闇の組織に対し、英国貴族のオックスフォード公と息子のコンラッドが立ち向かう。人類破滅へのカウントダウンが迫るなか、彼らは仲間たちとともに闇の組織を打倒し、戦争を止めるために奔走する。「ハリー・ポッター」シリーズでも知られる英国の名優レイフ・ファインズがオックスフォード公、「マレフィセント2」「ブルックリンの片隅で」の新鋭ハリス・ディキンソンが息子のコンラッドを演じた。彼らの前に立ちふさがる敵でもある怪僧ラスプーチンには個性派俳優のリス・エバンスが扮した。監督、脚本、製作はシリーズ全作を手がけるマシュー・ボーン。(映画.comより)
<2020年12月31日 劇場鑑賞>
やっと公開。でもやっぱり公開されてしまうところは、さすが大作。いつのまにか消えてしまった作品も結構あるのに。個人的には、印刷された公開日程が違うこの映画のチラシ、4種類持ってます。アホですみません(笑)。
言ってみれば「キングスマン・ゼロ」のこの作品、割と見ごたえのある映画でした。元々爵位を持った高貴な出のオックスフォード公が、紆余曲折を経てキングスマンを設立するまでの過程を描きます。細かい展開を書いてしまうとネタバレになってしまうので、書きづらいのですが、歴史上の事実と映画独自の創作をミックスし、見ているこちらはまるで「本当はこうだったのか!」と錯覚してしまうほど、うまくハメこんであります。なので、どこまでが本当なのかを認識する必要はあるとはいえ、聞き覚えのある人物がそれらしく登場するので、とてもおもしろい。もちろん、戦争をめぐる悲劇は主人公を直接襲うし、戦争に参加することに意義を感じる若者の熱意も普遍的だし、「自分だけ臆病者呼ばわりされたくない」という考えも理解できるし、その辺はシリアスな映画なんだけれども、曲者ラスプーチンの描き方も魅力的だし(またリス・エヴァンスがうまい!)、楽しめました。
難を言えば、登場人物がわりと多くて個々の存在感が希薄だったこと、満を持して露わになった黒幕よりもラスプーチンのほうがずっと印象的になってしまっていたこと、オックスフォード公の息子が戦場で走る場面が「1917」そのまんまだったこと、などでしょうか。個人的には、ラスト近くで、レイフ・ファインズ扮する公が、ヤギの真似して崖を登るところが「あり得ない」と思いました。まぁここはウケるところなのかもしれませんが。ジャイモン・フンスーも、カッコよかったですね。もともと偉丈夫で見栄えのする人ですけれども。
これだけ歴史上の有名人を自在に操った本作、果たして続編ではどんな禁じ手(?)を繰り出してくるのか、楽しみではあります。最後にお披露目された”初代キングスマン”のメンバーにスタンリー・トュッチがいたのですが、それまで彼に気付かなかったので「どこにいたのだろう」と、ちょっと驚きました。もう少しわかりやすいポジションにいてくれるとよかったです。
続編は、必ず見ます。楽しみにしています。
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