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2022年01月02日21:00

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試作機のガンダムが量産機のジムより強いのはおかしい論

まれによく言われるがだいたい設定知らない人の誤解な。

まず第一に量産機が必ずしもあらゆる点で試作機を上回るわけではない。
試作機の欠点を改良して量産するんだから量産機の方が兵器、製品として高性能という原則は間違いではない。
だが試作の結果、不要、過剰な部分を削ぎ落とすのも改良なので総合で負けていてもポイントでは上回っていてもおかしくはない。

次にジムはガンダムの量産型ではない。
これが大きな誤解ポイント、広義で言えば間違いではないのだが、狭義で言えば間違いなのである。
ガンダムは連邦軍の試作機でMSという兵器とその運用データを取るための機体。
ジムは連邦軍の主戦力として開発された量産機。
二つは明確に別の「機種」なのだ。とは言え、ジムの開発にはガンダムのデータに大きく基づいているので「ガンダムをベースにした量産機」と言うのも間違いではない。
ちなみに、ガンダムの量産型はジムではなくジーライン、同一機種内で比較すれば、プロトタイプガンダム(RX-78-1)→ガンダム(RX-78-2)→ガンダムセカンドロット(RX-78-4以降)→ジーライン(RX-81)と順当に性能は向上している。
ジムも量産と平行して改良が続けられているので、初期ロットよりも後期ロットの方が性能が向上している。
なので同一機種内では試作機<量産機は成り立っているのだ。

そして最も大きな誤解、ジムはガンダムに劣る兵器ではない。
ガンダムにはジムには無い装備や能力がいつくもある、大気圏突入能力や教育型コンピューター、コアファイター。だがそれらは実験用MSには必要であっても戦列を揃えて侵攻する主力MSには不必要な代物、兵器としてのアドバンテージにはならない。
そもそも実験用の試作機と主力量産機は役割が違うのだ。
機体性能を比較すると完全上位互換ではないもののセンサー有効半径はジムの方が上、推力は対して変わらないが重量が軽い分比推力もジムの方が上、ジムの方がよく見えて機敏に動けるのだ。
兵装についてだが、ジムはビームサーベル一本、ビームライフルではなくビームスプレーガンとガンダムより劣っている印象を受けるが、これは前述通り戦列揃えて侵攻するために最適化されているだけである。必要ならガンダムの装備は大抵ジムでも使えるので実際には差はないと言える。
最大の差はルナチタニウム製の本体装甲。
一見すると圧倒的な差に見える、実際装甲強度で見ると桁違いではある。
が、実戦で見ればザクマシンガンの直撃に数発は耐えると言った程度でしかない、ゲルルグや艦砲のビームはもちろんジャイアントバズでも抜かれかねないのだ。
もちろん抜かれるにしてルナチタの方がダメージは少ないのは確かである、がその本体装甲の差が出てくるのはシールドでガードできなかった時の話である。
ジムとガンダムのシールドは同一でルナチタ製、侵攻時にシールドを構えた姿勢での前方投影面積のほとんどはシールド、つまるところ正面から攻撃を受けた時の防御力は遜色ないと言えるだろう。
ズゴックに串刺しにされたシーンの印象が深いが接近戦に持ち込んでシールド掻い潜って一撃入れられるエースに遭遇するのは相当にレアなケースである。
それでもやっぱりルナチタ装甲の生存性はアドバンテージに思えるかも知れない、がここでルナチタ装甲の生産コストが足を引っ張る。
シールドでガードできなかった時の耐弾性差による生存性と大隊として出撃出きる生存性どちらか高いか言うまでもない。

結論。
ジムとガンダムは直接の試作機、量産機の関係ではない。
ジムとガンダムの機体性能は実はそれほどでもない。
兵器として比較するならばガンダムはジム大隊と比較されるべきで、戦力としてみれは明らかにジム大隊、すなわち兵器としての性能はジムの方が優秀なのだ。
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