mixiユーザー(id:555665)

2021年12月08日00:38

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ひとりの楽園

カミさんの地雷が時々わからん。

・私をくいとめて

お互い好意がダダ漏れののんと林遣都の可愛らしいやり取りに序盤から年甲斐もなくニヨニヨ。2人の性格や感情が見える細やかな描写も良い。
メイン2人だけでなく、自意識過剰ウザ人間カーターの憎めないハズしっぷりに、彼を肯定し続けるノゾミ、そして彼女をしっかり応援できるみつ子と優しさに溢れた世界、の中に唐突に差し込まれてくる、誰でも持っている黒い部分。嫌な人は出てこないのに、居心地の悪さを感じてしまう疎外というか隔絶感、情熱を持てず一人を選んでしまうみつ子に、コメディタッチの中に切なさとどうしようもなさが刺さる。
単調で起伏があまりないので、笑いがハマらないと2時間17分はちょっと飽きるかもしれない、女性のリアリティに対して良くも悪くも極端でファンタジックな男性像、など腑に落ちない部分もあるし、やはり男性よりは女性に刺さる映画ではあると思う。みつ子のキャラクターもクセが強いので「なんだこの面倒臭い人間は」と思ってしまう人も多いだろう。ハッピーエンドといっていいけど、この後の物語も一筋縄ではいかないであろうことが予想できる危うさも感じさせる。お一人様ならではの満喫メシと、「お惣菜」が美味しそうな飯テロ映画でもあるし、飛行機恐怖症にはわかりみが深すぎ。

・フィスト・ファイト

低俗でノリのいい下ネタに次ぐ下ネタの乱れ撃ちと、一見まともなことを言っているようで狂いすぎているアイス・キューブの強烈すぎるキャラクターにグイグイ引っ張られる。
教師はクレイジーかろくでなしか非情、生徒はクズばかり。まともといっていい主人公キャンベル(「パシフィック・リム」シリーズのニュートン!)もちょっとヘタレ過ぎで最初は誰一人感情移入できないが、腹を決めたんだかキレたんだかわからないキャンベルの変化を見ているうちにだんだんと応援したくなってくる。ただ、家族愛と彼の成長(?)を描きたかったであろう学芸会のエピソードはキレもノリも悪く、蛇足になってしまっている。直後の決闘はあんなに盛り上がるのに。
最終的に痛快な結末に終わるのはいいのだが、良く考えたら何一つ解決していないし、キャンベルが最初から毅然としていればなぁ…エンディングのNG集は馬が一番笑えた。
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