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2021年11月16日00:01
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新宮・熊野市紀行18 鬼ヶ城
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10月９日土曜日は松本峠を越えてから、今回の旅の最終目的地であり、一番の景勝地とも言える鬼ヶ城〔名勝〕〔天然記念物〕〔UNESCO世界文化遺産〕へ向かいました。ここは吉野熊野国立公園エリアです。
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鬼ヶ城は熊野灘の荒波に削られた大小無数の海食洞が、地震による隆起によって階段上に並んだ奇勝で、熊野灘に面して約1.2km続いています。ここは志摩半島から続くリアス式海岸の最南端に当たり、これより南はなだらかな砂浜海岸である七里御浜(ｼﾁﾘﾐﾊﾏ)へと変わる訳です。
人皇第50代桓武天皇〔位；781〜806〕の御代に多娥丸(ﾀｶﾞﾏﾙ)と名乗る海賊が当地を拠点として各地を荒らし廻り、鬼と恐れられていましたが、征夷大将軍坂上田村麻呂(ｻｶﾉｳｴﾉﾀﾑﾗﾏﾛ)によって成敗されたとの伝説が地名の起源です。
大永３(1523)頃に有馬忠親が隠居城として山頂に鬼ヶ城本城と呼ばれる山城を築城しましたが、一族の内紛によって攻略されてしまいました。
鬼ヶ城には東西に入口がありますが、駐車場は東口のにみにあるため、大半の観光客は東口から入って途中で引き返すコースを取りますが、私は東口から西口まで踏破するコースを選びました。
先ずは東口にある鬼ヶ城センターに入ります。
一階は土産物売り場で、魅力的な品が多かったですが、峻険な道を歩く前に荷物が増えるのはマズイのでグッと我慢しました。
既に1300時を過ぎていましたので、ここでランチにします。
二階のリストランテ・マリーナに入りました。
「熊野地鶏塩焼き定食1300円也」を食べます。歯応えのある肉で美味しかったです。
さて、では鬼ヶ城踏破へ出発しましょう。
沖合に浮かぶ岩礁が魔見ヶ島(ﾏﾐﾙｶﾞｼﾏ)です。
坂上田村麻呂が多娥丸征伐に向かった際、突如この島に童子が現れて舞を披露し、多娥丸はそれに気を取られている隙に田村麻呂によって射殺(ｲｺﾛ)されたとの伝説があります。地元ではマブリカと呼ばれて釣りやダイヴィングの好スポットになっています。
千畳敷です。
大規模地震が起きる度に隆起した大洞窟で、上下段に分かれており、高さ約15m・広さ約1500�屬發△辰董�鬼ヶ城域内で随一の威容を誇ります。
海賊多娥丸の本拠だったと言われています。
垂れ下がるように迫ってくる石英粗面岩が奇勝を生み出していました。
ここは観光客で賑わっていましたが、大半の人はここで引き返してしまいます。
奥の木戸を通って西方へ向かいました。
ここから先はヒールや革靴で行くのは困難です。
猿戻に到着しました。
猿ですら進むのを断念するとされる高さ数十ｍの断崖絶壁が100ｍ以上に亙って続く中を、岩壁にへばり付くように進みます。
鬼の風呂桶に辿り着きました。
波が押し寄せて岩の窪んだ部分に海水が溜まった様子を巨大な風呂桶に例えている訳です。
40年前に当地を訪れた際は、大きな荷物を持ったままスイスイと進んでいた記憶があるんですが、今回は泣きたくなるくらい峻険な難路が続きました。やはり20歳と60歳では体力も気力も大差があるって事ですね。ww
犬戻です。
犬が引き返す難所って事ですが、犬が猿戻を突破するのは無理ですから、西口から進んで来た場合の話なんでしょうね。
神楽(ｶｸﾞﾗ)岩です。
沖合を漁船が航行していました。ここに海上遊覧船があれば人気を呼ぶと思うんですがねえ。
木喰(ｷｸｲ)岩です。
300ｔの岩が太平洋の荒波によって持ち上げられたとの伝説が残されている巨岩です。
鰐(ﾜﾆ)岩です。
潮吹です。
波が高い時は、鯨が潮を噴き上げる様な光景が見られるそうです。
波が砕かれる大きな音響が轟いていました。
鬼の見張場です。
面積は千畳敷より狭いですが、広く東西を見渡せるぐらいの大パノラマが広がる
ります。
海上を行き交う船を監視するのに最適な場所ですから、実際に鬼ヶ城本城の見張場として利用されていたかもしれませんね。
飛渡りです。
荒波が砕け散る岩の裂け目を飛び越えなければならない難所でしたが、今は木橋が架けられています。
ここまで来ると七里御浜が遠望出来る様になり、西口は間近です。
水谷の行者窟(ｷﾞｮｳｼﾞｬｸﾂ)です。
水谷は山上から水が流れ落ちて来るため、その浸食作用で奇岩が多く生じています。
鬼の洗濯場です。
マジで洗濯に適してますね。ww
蜂の巣です。天井に無数の窪みが見られ、本当に蜂の巣みたいな形状になっています。
波切不動です。石英粗面岩で形作られている鬼ヶ城の岩盤とは異質な岩なので目立ちます。
西入口に到着しました。
《続く》
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鬼ヶ城は熊野灘の荒波に削られた大小無数の海食洞が、地震による隆起によって階段上に並んだ奇勝で、熊野灘に面して約1.2km続いています。ここは志摩半島から続くリアス式海岸の最南端に当たり、これより南はなだらかな砂浜海岸である七里御浜(ｼﾁﾘﾐﾊﾏ)へと変わる訳です。
人皇第50代桓武天皇〔位；781〜806〕の御代に多娥丸(ﾀｶﾞﾏﾙ)と名乗る海賊が当地を拠点として各地を荒らし廻り、鬼と恐れられていましたが、征夷大将軍坂上田村麻呂(ｻｶﾉｳｴﾉﾀﾑﾗﾏﾛ)によって成敗されたとの伝説が地名の起源です。
大永３(1523)頃に有馬忠親が隠居城として山頂に鬼ヶ城本城と呼ばれる山城を築城しましたが、一族の内紛によって攻略されてしまいました。
鬼ヶ城には東西に入口がありますが、駐車場は東口のにみにあるため、大半の観光客は東口から入って途中で引き返すコースを取りますが、私は東口から西口まで踏破するコースを選びました。
先ずは東口にある鬼ヶ城センターに入ります。
一階は土産物売り場で、魅力的な品が多かったですが、峻険な道を歩く前に荷物が増えるのはマズイのでグッと我慢しました。
既に1300時を過ぎていましたので、ここでランチにします。
二階のリストランテ・マリーナに入りました。
「熊野地鶏塩焼き定食1300円也」を食べます。歯応えのある肉で美味しかったです。
さて、では鬼ヶ城踏破へ出発しましょう。
沖合に浮かぶ岩礁が魔見ヶ島(ﾏﾐﾙｶﾞｼﾏ)です。
坂上田村麻呂が多娥丸征伐に向かった際、突如この島に童子が現れて舞を披露し、多娥丸はそれに気を取られている隙に田村麻呂によって射殺(ｲｺﾛ)されたとの伝説があります。地元ではマブリカと呼ばれて釣りやダイヴィングの好スポットになっています。
千畳敷です。
大規模地震が起きる度に隆起した大洞窟で、上下段に分かれており、高さ約15m・広さ約1500�屬發△辰董�鬼ヶ城域内で随一の威容を誇ります。
海賊多娥丸の本拠だったと言われています。
垂れ下がるように迫ってくる石英粗面岩が奇勝を生み出していました。
ここは観光客で賑わっていましたが、大半の人はここで引き返してしまいます。
奥の木戸を通って西方へ向かいました。
ここから先はヒールや革靴で行くのは困難です。
猿戻に到着しました。
猿ですら進むのを断念するとされる高さ数十ｍの断崖絶壁が100ｍ以上に亙って続く中を、岩壁にへばり付くように進みます。
鬼の風呂桶に辿り着きました。
波が押し寄せて岩の窪んだ部分に海水が溜まった様子を巨大な風呂桶に例えている訳です。
40年前に当地を訪れた際は、大きな荷物を持ったままスイスイと進んでいた記憶があるんですが、今回は泣きたくなるくらい峻険な難路が続きました。やはり20歳と60歳では体力も気力も大差があるって事ですね。ww
犬戻です。
犬が引き返す難所って事ですが、犬が猿戻を突破するのは無理ですから、西口から進んで来た場合の話なんでしょうね。
神楽(ｶｸﾞﾗ)岩です。
沖合を漁船が航行していました。ここに海上遊覧船があれば人気を呼ぶと思うんですがねえ。
木喰(ｷｸｲ)岩です。
300ｔの岩が太平洋の荒波によって持ち上げられたとの伝説が残されている巨岩です。
鰐(ﾜﾆ)岩です。
潮吹です。
波が高い時は、鯨が潮を噴き上げる様な光景が見られるそうです。
波が砕かれる大きな音響が轟いていました。
鬼の見張場です。
面積は千畳敷より狭いですが、広く東西を見渡せるぐらいの大パノラマが広がる
ります。
海上を行き交う船を監視するのに最適な場所ですから、実際に鬼ヶ城本城の見張場として利用されていたかもしれませんね。
飛渡りです。
荒波が砕け散る岩の裂け目を飛び越えなければならない難所でしたが、今は木橋が架けられています。
ここまで来ると七里御浜が遠望出来る様になり、西口は間近です。
水谷の行者窟(ｷﾞｮｳｼﾞｬｸﾂ)です。
水谷は山上から水が流れ落ちて来るため、その浸食作用で奇岩が多く生じています。
鬼の洗濯場です。
マジで洗濯に適してますね。ww
蜂の巣です。天井に無数の窪みが見られ、本当に蜂の巣みたいな形状になっています。
波切不動です。石英粗面岩で形作られている鬼ヶ城の岩盤とは異質な岩なので目立ちます。
西入口に到着しました。
《続く》
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